2009年5月アーカイブ

diver"c"ity

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今年日本に、というか東京に、戻ったときに感じたのが、外国人の割合がだいぶ増えたなということである。

肌の色の違いや、顔つきの違いからわかる外国人の数はともかく、特に見た目は日本人でも話している言葉が英語だったり、中国語だったり韓国語だったりするのだから、目視で感じる以上に増えているのに違いない。

ただそれでも成田から JFK 空港に着くと、アメリカに帰ってきたなと感ずることの一つがそこで見かける面々である。
そこまで耳に慣れた日本語はすっと消え、移民なまりの強い英語があちこちから聞こえてくる。
自分と似たような顔つきや肌の色の人も周りには少なくなり、とたんに自分の肌の色の違いを実感するのだ。面々から感じるというのはつまり色の違いというとになる。これが東京との感じ方の大きな違いである。


このように New York はまさに多様な ( diversity ) 街であるが、見た目の違いより、どちらかというと大きなギャップを感じるのが文化的な差異を体感したときである。


肌の色の違いから受ける印象を殺すため、写真をあえてモノクロにして違いを浮かび上がせてみる。


たぶんオフィスが近くの場所に引っ越ししたのだろう。スタッフとおぼしき人たちが歩道で椅子を押していた。


仕事をしている本人たちには申し訳ないのだけれど、彼らのおかげで街が少しばかりコミカルに見える。

そう思ったのは僕だけかもしれないし、そうでないにしてもほんのわずかな時間のできごとだからあまり多くの人の目に止まったとは思いにくい。
けれども街が怒って見えたり、可笑しく見えるのはそこにいる僕ら人間一人一人の行動一つで変わるものなのだ。
そのことを感じつつ、僕はその時を撮ってみた。

僕も急いでいるときは余裕の無い顔をしているに違いない。それが他の人に伝播して、そしていずれ街の顔になっていくのだ。
反省反省。

今、ちまたを騒がせている、新型インフルエンザ、正式にはH1N1型というようだが、今後も新型が発見されるだろうから、「新型」と呼ぶのはいまだけであって、すぐにこれは不適切な呼び方になることだろう。

もとも日本語では豚インフルエンザと呼ばれていたそうだが、名称はあらためられた、とはオンラインで知った。
米国ではどうかというと、メディアはこのインフルエンザを Swine Flu、つまり豚インフルエンザ、そのものとして呼んでいる。 同じ豚でも pork や pig という単語を使用しているわけではないので、食品業界に与える影響は軽微なのかもしれない。

そのインフルエンザだが日本からの映像 ( ニュースサイトの写真含む ) には多くの市民が白いマスクをして歩いているものである。また最新のニュースでは関西やその他の地域でも感染者が見つかったということでマスクが各地で売り切れになり、オンラインでは高額で売買されているとか。
ゴールデンウィーク中に New York を訪れていた日本の友達も、日本帰国後、社の命令で自宅待機になった、などの話を聞いた。
不謹慎かもしれないが、( こちらからみると ) それが本当ならうらやましい限りである。New York に旅行した人でも 5 日ほどの自宅待機が指示されるのなら、感染者が多く発生している New York 在住の人間は騒ぎが収まるまで、自宅待機にしてくれないかしらん・・・などと思ってみたり。

そのくらい、New York の人たちの意識と 日本からの報道にはかなり温度差があるのだ。

メキシコ人移民が多い、New York。とくに中でも僕の住んでいる Queens には大きなコミュニティがある。案の定、New York の最初の感染者も Queens にある学校の生徒たちで、メキシコから帰ってきて感染が判明したケースである。

その後休校になる学校が増えたが、その間生徒たちは街に繰り出すから、結局感染している人がまた不特定多数の人たちを感染させることになり、休校が果たして賢い措置なのかは不明だ。それを証明するかのように New York での感染者数は日々増え続けているし、亡くなった人も出ている。

僕のところにも家人や友人からメールや電話で健康を気遣う問い合わせをもらった。いまのところインフルエンザどころか風邪の兆候もなく、元気にやっているが、New York の人たちが感染予防になにか手段を講じているかというと、まったくその気配はない。地下鉄は普段通り混んでいるし、Grand Central Station も Times Square もいつもと変わらない。
僕もマスクは着用せず、うがいだけは心がけているといった程度で、これといって特別なことはしていない。果たしてそれでよいのかわからないのだが、メディアによると 「 自分が感染している場合は他人にうつさないようという目的でマスクは有効だ 」 と伝えているので、マスクをして外出しようものなら感染者だと思われかねない。

ということで以下は平日の昼間、Midwown で撮った写真だが、ごらんの通り一人もマスクをしている人をみかけない。マスクは着用しない代わり、強い日光を避けてサングラスをしている人の姿の方がずっと目立つ。

アメリカ人はこのインフルエンザをあまり脅威ととらえていないのだろう。日本が過剰なのか、それともアメリカが無頓着なのか、それはよくわからないのだがその違いは政府の対応とメディアの報道の違いによるものだろう。

どちらが正しいのか、僕らがわからないこと自体、実はこのインフルエンザについて詳しくわかっていないのか、それとも我々に伝えられていないのではないだろうか。願わくばあとになって 「 あのときの対応は過剰だったね 」 と笑い話になればよいのだが。

ということで僕の近況をお知らせするとともに、街の様子を紹介することにした。

※ 5番街 42nd Street 近く



※ Grand Central Station 近くにて



※レーズンパンのてっぺんにワインジャム。やはり葡萄同士相性が良い!?


アメリカでワインの産地といえば、もちろんカリフォルニアがもっとも有名だが、実は New York にも意外と多くのワイナリーがあり、New York Wine としてこちらではよく知られている。

ところが実は最近まで、New York 産のワインは、他州への流通が制限されていたらしく、妙なことからプレミアムがついていたりした。
僕は州内にいるので購入に困ったことは無く、最新の情報は持ち合わせてないのだが、たぶん今は他州や他国の人もオンラインで購入ができるはずである。


多くの New York Winery は Upstate にあり、僕もときどきドライブがてら Winery めぐりをしている。
また数は少ないのだが、Long Island にもWineryがあることも知られている。今回上で紹介したのは、そんな Long Island のワイナリーで購入したジャムである。

たまたま知人が Long Island にあるとあるワイナリーのメンバーシップを持っていて、そこでのテイスティングに一緒におじゃまする機会があった。
テイスティングなので一回のグラスに注がれるワインの量は少ないのだが、もちろん口にしたあと吐き出すなんてもったいなくてできなず、一通りのセレクションを試す頃にはすっかりできあがってしまった。
せっかく来たのだから、ワインの一本でも購入しようと思ったが、そこで結構な量をいただいたことや、その知人が家にもそこのワインをストックしている上、この日も何本か購入して今夜はそれを飲もうと言われていたので、その日は購入をいったんやめることにした。
その代わりと言ってはなんだが、ここで珍しいものを見つけたのでそれを自分用に買って帰ることにしたのだ。

それがこの「ワインジャム」なのだが、正確には「Jelly」となっている。おそらくジャムというには必要な成分が足りないとか、製造法が合致しないとか、もしかするとジャムには入ってはいけない成分 - たとえばアルコール?(笑) があるからなのだろう。実際見た感じでは果肉のようなものは入っていないからそもそもジャムにも見えないのだが。がここではゼリーというよりはジャムのような濃度のもので、使い方もジャムに近いだろうということで便宜上 「 ワインジャム 」 と呼ぶことにする。

ワイナリーの販売コーナーではこのワインジャムを白と赤、それぞれ売っていたのだが、無色透明な白ワインのジャムの使い道の方がいろいろとありそうで、この日はこちらを選んでみた。まあ白ワインが好きだから、ということもあるのだが。

これを購入するときに店の人から聞いた話では、他のジャムのようにパンに塗ってもいいし、紅茶にいれてもよし、また意外なところではチーズと一緒にクラッカーで食べてもあうのだとか。普通のジャムなら 「 ん? 」 となるところだが、なるほどチーズとワインの相性は良いので、こんなところにこのジャムの性格が出ているのかも知れない。

家に戻って使ってみると・・・とは言っても僕はもっぱらパンに塗って食べているだけなのだけれど、甘さの濃度はジャムとほとんど同じぐらいなので、トーストしたパンの場合は薄く塗って食べるとちょうど良い量になる。
最初に口にすると、ほのかにワインの香りが鼻から抜ける感じが良い。トーストのほか、スコーンやマフィンにも合いそうだ。また面白い使い方としては、バニラアイスクリームやシャーベットアイスクリームに乗せてみたり、フルーツサラダなんかにも使えそうだ。どうやって作られているのか、詳しく説明を見ていないのだが、飲用のワインをまぜたゼリーというよりはおそらくワインを作る課程でできた原材料をベースにしているのではないだろうか。

いざ使ってみると赤のジャムも買っておけば良かった、と思うのは後の祭り。また次回 Long Island に行ったときに買い足すことにしよう。

ただ今回紹介したジャムのように、公式サイトのオンライン販売のページでも見つからないものがあるので、このたぐいのものは直接ワイナリーに行かないと入手が難しいのかも知れない。

ところで僕が少年自体、翻訳物の小説にはワインのことを「葡萄酒」と訳しているものもあった。
おそらく翻訳自体が古いのか、話の設定がかなり昔のことだったので、翻訳家があえてワインを葡萄酒にしたのかも知れない。
僕にはこのときの葡萄酒という文字が強く印象に残り、ワインより葡萄酒と書かれたものになぜか惹かれてしまう。

このジャムも僕の中では「葡萄酒ジャム」に格上げされている。


Channing Daughters wines

公式サイト
http://www.channingdaughters.com/

New Yorkの梅雨

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青い空と白い月


New York には梅雨がない、と言われているけれども最近はそうでもないようだ。


・・・

久しぶりの更新なのにまた天候話で恐縮だが、こう雨ばかり続くとどうも写真撮りとしては自宅でおとなしくしていることが多い。
例年5月といえば、一年を通してもっとも過ごしやすい季節だと、個人的には一押しする季節なのだが、今年ゴールデンウィークを利用してわざわざ New York にやってきた日本の友人など、滞在中ずっと雨の New York とつきあわねばならなかった。

唯一 New York に晴れ間が広がったのが先週の土曜日で、ちょうど Brooklyn 植物園で Sakura Matsuri が開催されている週末のことだった。
毎年のように行っているので、今年も行くかどうかかんがえあぐねていたところ、友人たちが花見の会に誘ってくれたのと、日本からゴールデンウィークを利用して遊びに来ている友人がいたので、束ねてしまえとばかりいささか乱暴ではあるがここで集まることにした。


日本と違って公の空間でアルコールを飲むことが規制されているアメリカにおいて、Sakura Matsuri は珍しく野外で、しかも桜の花の下でアルコールを飲むことができる。
桜の花の鑑賞なんぞするわけでもないのに、満開の桜の下でビールが飲めると聞いてひょこひょこ行ってしまうのは、日本人 DNA 故だろうか。

残念ながら僕らが桜の花見をしたその翌日からまた New York の街は雨続きとなったが、これが空けると夏がすぐにとってかわりそうな、そんな気配を感じている。

この日も夏のにおいがもうそこまで嗅ぎ取れそうな、そんな雲と月が広がっていた。

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