今、New York では過去に見られないほど多くの自転車乗りが増えた。
MTA 運賃の度重なる値上げに辟易して、というのがきっかけで乗り始めた人もいれば健康のためと言う人もいるが、いずれにせよ NY 市の統計でも数字となって現れているのだから、大幅に増えているのだろう。中には僕のようににわかバイカーもいるわけで、その逆にバイカーの数にとまどうドライバーも多いわけだ。
日本ではさほど珍しくない買い物かごをふらふらさせて走る自転車も車の運転手が日常的に見ているからある程度予測して、徐行したり大きく迂回したりするわけだが、New York ではこれまでそんなに自転車の広がりなんてものが無かったから、あちこちで悲惨な事故が起きているというわけだ。
New York の夏はからっとしていて本来過ごしやすい日が多い。それでも年によっては高湿度で東京並かそれ以上に蒸しているのではないかと思う日が続くこともあり、この辺の感じ方は人まちまちであろう。
けれども空気が乾いた夏の日などは、暑くても汗をかきにくく、また暗くなって夜風が吹こうものならたちまち肌寒さを感じるほどである。
ここしばらくは撮影依頼が続いていたのも理由の一つだが、実のところでずっぱりで、家にいないのが主たる理由である。
例年なら5月ぐらいから夏らしい天候が続き、7月もなるといいかげん夏の天候に辟易し始めるのだが、今年はどういうわけか本格的な夏が7月になってからやってきたこともあり、今その短い夏を楽しんでいる、というわけだ。
特に最近は天気さえ許せばバイクであちこち走り回っているため、家に帰る頃にはへとへとで、家に着くとどうも PC に向かう気が起きない。困ったものである。
この公園があるのは、Meat Packing District から Chelsea にかけての West Side でこの公園はさらに 「 延長 」して、34th Street に至る。
なぜこの公園が 「 延長 」 するのかというと、この公園、いわゆる空中公園の体裁を取っており、今もまだ工事が進んでいるからである。
空中公園といっても、まったく新たにゼロから新設された公園ではなく、もともとここには貨物専用の高架線があった。
トラックによる物流の発達に押され、この貨物専用線路は使われることが無くなったが、その後はただそのまま残されていた。
もともと僕はよく Chelsea にあるギャラリーによく足を運ぶので、この貨物専用線路の存在を昔から知っており、公園化のプロジェクトの話も耳にしていたのだが、思ったよりオープンにまで時間がかかった印象だ。
前回紹介した Washington Square Park と比べ、こちらは公園の利用方法が基本的には散歩に限定されているのだが、なぜかこちらの方が個人的には自由度が高いように思える。
Washington Square Park は以前より広場の面積を増やし、樹木を減らしたことでたくさんの人を収容できるようになった一方、個人的にはあまりおもしろみが感じられない作りになった。
その一方、もともと自然が何もなかったところに人工的に草木が植えられ、人工的に建設された公園が Highline Park であるが、そこでの時間の費やし方というのはまさに人それぞれで、まったくお仕着せ感といったものが感じられない。
こうして二つの公園がほぼ時を同じくしてオープンとなったが、こんな風に全くスタイルが異なるのも興味深いところだ。
今年はどうしたことか、まるで New York にも梅雨がやってきたかのような夏前半だったが、ここに来てやっと夏らしい青空が広がっている。といっても真夏の代名詞といえるような入道雲にはまだお目にかかれず、夕方ともなるとひんやりした風がどこからともなく吹いてくる。が、そのうち 「 勘弁してくれよ 」 と独りごちるほどの真夏日がやってくることだろう。
そんな夏を迎えるにあたり、New York ではいくつかの公園のリオープンが相次いでいるようだ。その一つが今回紹介する Washington Square Park である。
最終的には近隣市民からの訴訟にまで発展した NY 市先導で始まった Washington Square Park の再生工事だが、先日それがやっと完了した。
思えば公園には似つかわしくないバリケードやら鉄格子などの柵が公園の周りを取り囲んでしまい、その痛々しい姿を一冬、そしてこの春まで晒していた。
そして初夏を迎える頃、この公園に再び市民の足が戻ってきた。
噴水は見事な水をたたえ、涼しげな音を立てている。以前は噴水があったりなかったりしたのだが、あれは季節のせいだったろうか。
いずれにせよ、その噴水の周りは一変した。