
今年はどうしたことか、まるで New York にも梅雨がやってきたかのような夏前半だったが、ここに来てやっと夏らしい青空が広がっている。といっても真夏の代名詞といえるような入道雲にはまだお目にかかれず、夕方ともなるとひんやりした風がどこからともなく吹いてくる。が、そのうち 「 勘弁してくれよ 」 と独りごちるほどの真夏日がやってくることだろう。
そんな夏を迎えるにあたり、New York ではいくつかの公園のリオープンが相次いでいるようだ。その一つが今回紹介する Washington Square Park である。
最終的には近隣市民からの訴訟にまで発展した NY 市先導で始まった Washington Square Park の再生工事だが、先日それがやっと完了した。
思えば公園には似つかわしくないバリケードやら鉄格子などの柵が公園の周りを取り囲んでしまい、その痛々しい姿を一冬、そしてこの春まで晒していた。
そして初夏を迎える頃、この公園に再び市民の足が戻ってきた。
噴水は見事な水をたたえ、涼しげな音を立てている。以前は噴水があったりなかったりしたのだが、あれは季節のせいだったろうか。
いずれにせよ、その噴水の周りは一変した。
以前の公園では噴水のまわりを一段高くし ( sunken style とでもいうのだろうか )、立体的になっていた。
その段差は決して高いものではなく、軽いスロープでつながっていたのだが、それでもお年寄りや身体障害者の人には意味の無い段差であったのかもしれない。
再生後の公園はその段差をすべて無くし、すべて石タイルでその広場を埋め尽くした。実際段差が無くなったせいで広場は以前に比べてだいぶ広がったという印象を受ける。
ただそれ以上に人工的な作り込みが感じられ、なんとなく落ち着かない雰囲気を覚えた。
その一方でシーティングエリアが大幅に増えた。新たにベンチが加えられただけでなく、意匠を凝らした石型のシーティングスペースも噴水のまわりに円を描くようにして配置されている。そのおかげで多くの人たちはおとなしくベンチに座っており、夕日を浴びたその公園はとても穏やかに見える。その一方であまり人々のアクティブな動きが少なく以前より活気を無くした気配も感じられる。
僕が育った東京の下町ではまだ神社の裏山、みたいなものが残っていてそれは大人には丘といったなだらかなものだったかもしれないが、子供の身長には立派な山だった。そこで僕らは登ったり降りたりを繰り返して、ときには泥の斜面を滑って膝の頭がすりむいたりもしたが、親からそんなところで遊ぶのを辞めろと言われた覚えもない。たとえ言われても、所詮子供というのはいつも冒険を探しているようなものだから懲りずにまた体のどこかを擦りむいて家に帰るものだった。
危険に満ちあふれた場所を保存せよと言っているわけではなくて、Washington Square のように用途を市民に限定させてしまうようなスタイルを再生と言って良いのか疑問を持ったというだけのことである。
今回の再生計画では以前植えられていた樹木が大量に伐採された。それが市民が訴訟を起こすことのきっかけとなった。果たして都市の公園のあり方としてはどちらが正しいのだろうか。
さて次回はこれもまた公園ネタで Highline Park について紹介しようと思う。

ワシントンスクエア、以前ひろさんに案内して頂いた場所ですね。
その時はもっと大きな木やドックランがあったりして、お洒落な公園じゃないけど古きニューヨークの雰囲気で良い場所だな~と思ったりしました。その時にはリスも見かけたりしましたが、新しくなった公園ではリスは居るのでしょうか?
さすけさん、
たぶん・・・案内したんじゃないかと思うけど、確信が持てません。いろいろな人と市内を散策しているから(笑)
ドッグランはいまも健在です。リスは今でもあちこちにいますよ。
ただ公園なのに木を切らなくても良かったのではないかな、というのが個人的な感想です。
でもNY市はほかにも公園を新設しているので、それはそれでよしとしましょう(笑)
今度来るときはTimes Square周辺を見てみてください。歩行者天国のエリアがどんどん広がっています。
それとユニオンスクエアの公園再開工事も行われているので、これの終了が楽しみです。