前回 Washington Square Park の改装工事後の様子を紹介したが、夏シーズンに向けてもう一つ新しい公園が NYC にオープンした。それが Highline Park である。
この公園はその変わった形状とともに、今もっとも注目を浴びている公園の一つといってよいだろう。
もっとも新しい物好きなのはアメリカ人も同じで、いまだけ物珍しさでたくさんの人が訪れているのかもしれないが。
この公園があるのは、Meat Packing District から Chelsea にかけての West Side でこの公園はさらに 「 延長 」して、34th Street に至る。
なぜこの公園が 「 延長 」 するのかというと、この公園、いわゆる空中公園の体裁を取っており、今もまだ工事が進んでいるからである。
空中公園といっても、まったく新たにゼロから新設された公園ではなく、もともとここには貨物専用の高架線があった。
トラックによる物流の発達に押され、この貨物専用線路は使われることが無くなったが、その後はただそのまま残されていた。
もともと僕はよく Chelsea にあるギャラリーによく足を運ぶので、この貨物専用線路の存在を昔から知っており、公園化のプロジェクトの話も耳にしていたのだが、思ったよりオープンにまで時間がかかった印象だ。
が実際に行ってみると細部にいろいろ工夫が凝らされ、今までの公園とは趣がことなる。

※これが公園への入り口。Disableの人のためのエレベータも用意されている。
公園にはビルの三階分ほどに相当する階段を登ることになる。

※入り口に取り付けられた公園の案内。線路のシンボルとHighlineの"H"がベースになっているのだろうか

※これが細長いHighline Parkの様子。無造作に植えられているように見えるが英国風(?)の草木が計画的に植えられている。
新しい公園だけあって環境にも配慮がなされているようだ。
公園のあちこちに水飲み場があるのだが、こぼれる水はすべてそのまま地面に流れ、続いて近くの草木に配水されるようになっている。またレールもオリジナルのものが再利用されている。ビデオの中で紹介している寝椅子はその一例で、レールの上に椅子は設置され、中には左右に移動が可能になっているものも。
もともと貨物専用線路ということでそれを壊して一から作るのではなく、廃材や形状をうまく利用した作りになっており関心させられる。

※Avenueの上を横切る箇所ではこんな風にシアター風のシーティングエリアも。

※上の歩道橋の上から見た風景。
中には上の写真のように下を通り過ぎる車を眺めるだけのスポットもある。
日本ではよく見られる歩道橋も New York ではとても珍しく、ここもある意味歩道橋を公園の一部に取り込んだおもしろいアイデアである。

※公園マップ。現在オープンしているところは黄色で示されている。この公園はさらに延伸し、34th Streetまで広がる予定。
前回紹介した Washington Square Park と比べ、こちらは公園の利用方法が基本的には散歩に限定されているのだが、なぜかこちらの方が個人的には自由度が高いように思える。
Washington Square Park は以前より広場の面積を増やし、樹木を減らしたことでたくさんの人を収容できるようになった一方、個人的にはあまりおもしろみが感じられない作りになった。
その一方、もともと自然が何もなかったところに人工的に草木が植えられ、人工的に建設された公園が Highline Park であるが、そこでの時間の費やし方というのはまさに人それぞれで、まったくお仕着せ感といったものが感じられない。
こうして二つの公園がほぼ時を同じくしてオープンとなったが、こんな風に全くスタイルが異なるのも興味深いところだ。
さてこの公園、オープンした直後平日に行ったときは割とすいていたのだが、後日日本からきた友人と週末に訪れたところ、あまりの人気からか来園者の大場な増加により、なんと入場制限が行われているのだった。
ディズニーランドのアトラクションよろしく、幾重にも折り返し地点があるような柵の中で順番を待つこととなった。
公園に入るのに、入場制限とは?とも思うが、それだけ珍しいということなのだろう。
下に紹介した公式サイトではイベントカレンダーへのリンクがあるが、それにによると今週末日曜日にここでストリートフェアも開かれるようだ。関心がある人は行ってみると良いだろう。
ただでさえ今は混雑している上、連日続いた梅雨のような天候が終わり夏の青空が広がっているのでより来園者は増えそうだ。おそらく入場制限も続いているであろうからストリートフェアを楽しみたいなら昼前に着くようにしたい。
とはいうものの、ここからは New Jersey 側に沈む夕日が見られることもあり、夕方の景色も捨てがたい。
夜遅くにはいったん閉園になるものの、それまでは利用ができるので夜の利用もまた楽しいかもしれない。
さてせっかく HD 映像も撮れる EOS 5D MarkII を持って行ったので、今回動画にも挑戦。iMovie '08 で編集してみたが、以前のバージョンに比べて格段に使い勝手が向上。僕みたいな素人でも簡単に編集ができた。
HD 画像への直接リンクはこちら。

こんにちわ。
日本人が発想しない感覚の素晴らしい公園ですね。
東京でもこんな公園ができるといいのですが・・・
歩道橋の写真は素敵ですね。
まさにシアターデッキ!
あの窓がないと座っている人の感覚も違ってくるでしょうね。
5D MKIIでの動画撮影は難しいですね。パンニングの安定感、スピード、フォーカスの難しさが伺えます。ビデオ撮影における構図の本を読んでいますが、基本的には全て三脚で作業するように書かれています。ビデオの構図に気をつけながらテレビをみていると、やはり屋外でも三脚を使っている事に気が付きます。NYPDのように意図的にブレルのは高度な技ですね。
スズキさん、初めまして・・かな?(すみません、間違えていたら)
既存の施設をリサイクルしてそれを公園にするっておもしろいですよね。
日本でも例えば首都高の下とか、使われていない地下鉄の駅、旧新橋駅とか、地下公園なんかにしたらおもしろいと思うのに。
シアターデッキは見ていて飽きないですよ。もしNew Yorkに来る機会があれば行ってみてください。もしかしたらその頃には延伸工事も終わっているかもしれません。
Eddieさん、
5Dでの動画撮影ですが、家庭用ビデオカムコーダーのようにAFが動いてくれない代わり、レンズワークが自由自在なので撮影方法を確立してしまえば、割と表現力の高いツールになりそうな気がします。
もし僕がもっと動画に関心があれば、撮影用のレールなんかも買っちゃうんですが、そこまでは・・・。
とりあえず動画用には三脚の使用が前提となりますね。
ちなみにiMovie08が持つ、動画の手ぶれ補正はかなり効果的です。もしまだ利用したことがなければ試してみてください。