白い自転車、佇む

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最近、Manhattan を歩いていて何カ所かでこのような白い自転車を見かけた。

もともとが白い自転車というわけではなく、サドルも含めてすべてペンキで真っ白に塗られているもので、明らかに趣味で塗り替えたというものではない。

最初見たときは 「 物好きな人がいるもんだなぁ 」 ぐらしいにしか気にとめず、すっかりそのことを忘れていたのだが、その後も二度、三度と異なる場所で見かけるにつけ、次第にそれがなんなのか気になってきた。

そしてある日、たまたまその自転車にくくりつけられているメッセージを読んで、白い自転車の意味がわかった。

それは、この白い自転車が置かれているすぐ近くで交通事故があり、バイカーが亡くなった現場を意味していた。


今、New York では過去に見られないほど多くの自転車乗りが増えた。
MTA 運賃の度重なる値上げに辟易して、というのがきっかけで乗り始めた人もいれば健康のためと言う人もいるが、いずれにせよ NY 市の統計でも数字となって現れているのだから、大幅に増えているのだろう。中には僕のようににわかバイカーもいるわけで、その逆にバイカーの数にとまどうドライバーも多いわけだ。

日本ではさほど珍しくない買い物かごをふらふらさせて走る自転車も車の運転手が日常的に見ているからある程度予測して、徐行したり大きく迂回したりするわけだが、New York ではこれまでそんなに自転車の広がりなんてものが無かったから、あちこちで悲惨な事故が起きているというわけだ。


ハイブリッドエンジンを搭載したクルマよりも、地下鉄よりも、もっと有用なエコな乗り物を結局日本は昔から実践的に利用していたということになるわけだが、バイカーはその反面、すぐ横をトラックが爆走する恐怖とも向き合わねばならぬ。
幸い、NY 市ではあちこちにバイクレーン、そしてバイクパスなるものをどんどん増やし、ドライバーの啓蒙に努めるとともにより利用者の利便を図ろうとしている。
最近ではうちの近所もバイクレーンがあちこちにでき、だいぶ乗りやすくなってきた。これで少しでも交通事故事情が改善すればよいのだが・・。

自分自身、ドライバーとしてこの白い自転車を見て少なからずショックを受けた。
主を失った自転車はそこで時が止まってしまったかのようだった。

これ以上、白い自転車を増やしてはならない。

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コメント(6)

日本でも交通事故死があった交差点には家族が花を添える習慣がありますが、家族が花を持ってこなくなると交通事故があったことさえ忘れてしまいます。日本人お得意の「咽もと過ぎれば...」です。

錆びた白い自転車は街の外観としては歓迎されるべきでない物ですが、ここで交通事故があった事をいつまでも伝える役割としてはとても印象的ですね。

ハイブリッド車は静か過ぎて歩行者に危険、電気自転車はスピードが出すぎて危険、老人用電動椅子はライトも点灯しないで走るので危険と道路は危険だらけです。

知人は暴走自転車と出会い頭に衝突して、命に別状はなかったものの、体中10カ所以上の骨折。
自転車に乗っていらした方は、自転車から放り出されて頭などを強く打たれ(日本では、13歳未満の児童はヘルメット着用が義務づけられましたけれどそれ以上の年齢の人は義務じゃないですし、自転車に乗るのにヘルメットをかぶる習慣があまりないので(^^ゞ)事故後長い間意識が戻らず、幸い数ヶ月後に回復されたのですが記憶障害やらなにやらで、普通の生活もままならず。。。
自転車に乗るのに保険になど入りませんので、補償とかそういった面での問題も大きいようです。

自転車って、ついつい歩行者感覚で乗ってしまいますけれど、被害者にもなれば加害者にもなるのは、自動車や二輪と変わらないのかと思うと、そのうち年齢制限や免許制度導入や自賠責保険の加入が必要・・・なんてコトにもなっちゃうかもですね。

手軽で便利でエコで・・・よい面が沢山ありますけれど、基本が乗る人本人のモラル任せという感じなので、いろいろと問題もででしまうのかなーとか。
自分が乗る時も気をつけようと思いましたし、事故は起こらないで欲しいですけれど、いろいろ難しいなぁと、改めて感じます。

まのさん、こんにちは。自分も自転車事故による保険は気になっていました。我が家では自転車が主な交通手段です。国保だけでなく生協の保険にも加入していますが、相手を怪我させてしまった時や壊した時は補償されません。

そこで区が運営している自転車損害保険には家族全員が加入しています。といっても年1200円程度の掛け金ですので、大した補償ができるわけでもありませんが事故は相手のあることですから有るほうが安心です。毎年4月の加入期限を過ぎると一年間は加入できない特殊な保険ですが、興味があったらお住まいの区役所・市役所にお問い合わせしてみてください。

Eddie さん、保険の事を教えて下さって、ありがとうございます!
早速、調べてみました。家族単位で加入出来るものもあるようなので、できるだけ早く加入しようと思います♪

Eddieさん、
アメリカでも交通事故の現場に花を飾る習慣があったのを見て、あ、日本と同じなんだなと思ったのを思い出しました。
確かに自転車がこうやって「放置」されてしまうのは歩行の面からもあまり望ましいことではないでしょう。けれどもここで起きたことはまた起こりうるのですよね。
ハイブリッド車が静かすぎるから、音楽でも慣らしながら・・・なんて話があるようですが、今度はそれが騒音扱いされないの?

まのさん、
交通事故の場合、やはり生身の人間は一番弱いから被害に遭いやすいですよね。
確かに暴走自転車も多いです。
でも自転車に乗ってみると、やはり交通ルールを無視したり道路にはみ出ているのに携帯に夢中で往来を気にしていない人がすごく多いことに気がつきました。
ちなみに歩行者と自転車の人がぶつかった場合、またはそれをよけようとして自転車が何かにぶつかるってこともよくみたいですよ。つまりお互い気をつけなきゃ行けないってことなんでしょうね。

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このページは、hiroが2009年7月29日 11:17に書いたブログ記事です。

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