2009年10月アーカイブ

森の合奏団

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人によって公園に行く目的とか motivation というのはまちまちだと思うが、僕が Central Park に行くのはそんな目的とか動機がないときである。
もちろん New York という狭い島にあってこれだけこれだけ広大な公園なので市民にとってはソーシャライズの場所でもあるし、野球やアイススケートなどのスポーツを楽しんだり、動物園に行ったり、美術館に足を運んだり、とこの場所自体が目的地になりうるのだが、これまで僕はそういったことで足を運んだことがない。

こういっては何だがすることが何にもない、とか特に行きたいところが見つからない、といったときに Central Park を散策するのがいつものパターンなのだ。考えてみればうちから Central Park までは地下鉄で数駅の距離なのだ。
そのくせ行けば行ったでいつも何かしら感ずるところがあって、骨折り損だったなどと感じたことは一度もない。
裏を返せばだからこそ何かを期待してついこの公園に足を運んでしまうのかもしれないが。

さて今の季節は特に紅葉が美しく、普段なら行き交う人々や動物たちの営みに目がいくところ、鮮やかな色合いに目を奪われ目線は常に上を向いている。
そんなときあちこちでドラムの音が遠雷のように聞こえてきたり、軽やかな音楽が耳に入るとつい足がその音のする方向に向いてしまう。
この日も森の小径を抜け、小さな辻に出てみるとそこでは Quartet が軽やかなジャズを演奏していた。
空いている近くのベンチに陣取り、しばし彼らの演奏に耳を傾ける。
ときおり冷たい風が吹くものの、それによってざわつく乾いた葉の音がまるで音楽の一部であるかのようだった。

その Central Park で今週末は New York City マラソンが開催される。これまた Central Park、秋の風物詩である。

不況とはいえ、Manhattan 島は常に人口増加を続けていて、もう人が住んでいない場所なんてないと思っていたのだが、それは意外にも思い違いであった。

ここでは時折大型のトレーラーが走るのみで、あとは一本一本が間隔の広いオレンジ色の電灯の下にぽっかりと現れるホームレスの人くらいである。


繁華街からも離れ、どことなく不気味な雰囲気が漂う区域にもかかわらず、気が散ることがないからか、却って撮りたいものに対峙するのは意外だということに気がついた。


そうこうしていると、ホームレスが興味深そうに近寄ってきたが、頭を振ってそのまま立ち去っていった。
僕がめぐんでくれなさそうなけちに見えたのか。それとも。

写真を撮っていた僕の姿を見て「そんなんじゃまだまだ」と言われた様な気がした。

秋空の下で2

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歩いて行くには少々勇気のいる距離ではあるが、うちからほどよく離れたところに East River が流れている。
僕が東京に住んでいた時分、部屋からは江戸川が見えた。思えば東京は多くの河川や暗渠があり、生活の中に溶け込んでいる。
特に僕が生まれ育った下町にはいわゆるどぶ川というのがあり、これが子供たちにとっては格好の遊び場となっていた。


Manhattan といえばその東西を流れる、East River と Hudston River がもっともよく知られているが、NY 市内にも実際にはいくつか河川や運河がある。残念ながら市民の憩いの場所となるようなところは少なく、どちらかというとインダストリアルなエリアの中を流れ、近くの工場から出た廃棄物などを運搬する船がたまに行き交う程度である。


一方 Hudson River や East River ではときおりちょっとしたアクティビティが行われている。
上の写真は散歩で East River 沿いを歩いていた時に見かけた一シーンである。なんとなく East River というと水質汚染が著しい都市型河川のイメージがあり、場所によっては夏の蒸した日など僕が育った東京下町のどぶ川にも似た臭いを発生させているのだが、少しずつ浄化が進んでいるのだろうか。

こんなアクティビティが近所で行われていることにうれしくなり、このブログで紹介しておくことにした。


秋空の下で

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※きっと誰もが知っているWest 4thにあるバスケットボールコートにて。

秋と言えば僕にとっては芸術より食欲の秋のほうがしっくりくるのだが、同時に運動の秋でもある。

確かにこの季節では汗をかいてもすうっとひくし、郊外へのハイキングや果物狩りなど様々なスポーツシーンが見られる。日本では確か運動会の季節だと思うが、こちらでも様々なスポーツイベントやトーナメントが開催されている。

ゲームに集中して汗をかいている人たちの姿を見て、運動とは人間に取って食べたり寝たりするのと同じように本能の一種なのではないだろうかとふと感じた。
僕のこれまでの貧しい渡航経験から言ってもどこの国であろうが、どこの村であろうが人々は何かしら体を動かすスポーツを楽しむ習慣がある。

確かにスポーツの中にはもともと生存のための競争や戦いといったものが起源やモチーフとなっているものもあろう。
だが人間が運動を楽しむというのは生存競争や戦闘の本能とは別の本能ではなかろうか。でなければ個人競技や記録を競う競技などは説明がつかぬ。

ただ残念ながら昨今はダイエットのための運動というのが現代人には必須になりつつある。
これだけは本能ではなさそうだが。

僕の方はといえばだんだん寒くなってきたこともあり、大好きな自転車のシーズンもそろそろ終わりそうだ。
寒くて歩き回るのがつらくなるまではストリートスナップで徒歩と写真の両方を楽しむことにしよう。
その前に紅葉ハイキングにも行かなくては。

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