気がつけばクリスマスはもう数日、新年がもうすぐその角まで来ている季節になった。
今年をゆっくり振り返るには良いころあいだが、それにしても今年は天候がいつもとことなり、なんとも調子が狂ってしまう一年だった。
夏は夏らしくなく、冷夏のまま過ぎ去っていった感が強いし、冬は冬で暖冬がずっと続いていた。
急に冷え込む頃というのが、例年であれば Thanksgiving Day なのだが今年は12月になってからもまだぽかぽかした陽気が続いた。
このまま年を越すかとも思いきや、やはり自然はそうは甘くなく、東海岸にとうとう冬将軍がやってきた。
ここ一週間ほど最高気温でも氷点下という日があり、こんな日に外出するとなると完全防寒体制をとらなくてはならない。
その上、久々に大きな Snow Storm がやってくるということではなり前からメディアは注意喚起していた。
普段寒気は北から降りてくるのだが、今回のストームは南から北上してきたとあり、NY よりは普段暖かい DC やバージニア州でよく積もったようだ。
New York でもごらんの通り土曜日の日中から降り始め、夜にはすっかり吹雪となった。
あらかじめ予報されていたこともあり、早くから除雪の準備はできていたようだ。上の写真にあるように、溶接剤をまく車と除雪車がずらりと行列をなして幹線道路の雪をみるみる片付けていく様はかなり圧巻だ。
ちなみに New York ではこういった雪対策を Sanitation department、つまり清掃局が担当している。

写真ではわかりにくいが、雪は横向きに降り、顔にあたると痛いくらいである。
高架駅では駅の一部が外部に露出しているため、ごらんの通り人が通った後からすぐに積もっている。
雪が少なく見えるのはこのときに降っていた雪が粉雪で、ホーム表面の雪も強風に煽られて地上に落下しているからである。
さすがにこうなると交通機関は乱れ、バスの多くは運休。空港でも欠航が相次ぎ、NY 入りしたしようとした人たちは最初から予定が狂ってしまったのではないだろうか。
僕も Manhattan を歩きながらあまりの雪に近くの Starbucks に入ろうとしたところ、「 大雪のため本日は早めに閉店します」との張り紙があり、後片付けを始めていた。こんな日は早く帰宅して家でのんびりするべきなのだろう、クリスマスショッピングシーズン真っ最中ながらこの日の夜だけはさすがに街を歩いている人は少なかった。

降雪のピークは夜だといわれていたのが、翌朝起きてみるとすでに快晴。雪も思ったほど積もっておらず、雪が軽いいまのうちにと、朝は雪かきに追われることとなった。
いまのうちにドライブウェイの道を空けておかないと一晩で雪は氷となり、そうなるともはや雪かきは難しい。
「 朝一番でセントラルパークに雪景色の写真でも撮りに行きたい」と未練を感じつつ、雪と格闘すること二時間ほど。途中近所に住む若者が二人スコップを持ってドライブウェイの雪かきを手伝ってくれた。手伝ってくれた二人はお互い知り合い言うわけでもなく、自分の家の前の雪かきがおわったから僕を見かねて雪かきにきてくれたというわけらしい。
困ったときはお互い様という意識が、人間関係がともすれば希薄になりがちな New York でとてもうれしかった。
雪かきのおかげで極寒にもかかわらず額にうっすらと汗をかき、体もほかほかと暖かい。でも暖かくなったのは重労働のせいだけではなく、暖かい親切に触れることができたからかもしれない。
Snow Storm が去った翌日はまさに台風一過のすばらしい夕空が映えていた。