2010年7月アーカイブ


大学生だった時分、数ヶ月の非公式休学をしてアメリカのが初めての海外旅行だったが、最初の渡航地である New York でリムジンカー ( limo ) を見たときに、アメリカと言う国の規模に驚いたものだ。
当時はリンカーンやメルセデスの limo が一般的だったが、その後 Hammer を使ったタンクのような limo にも驚いたし、さらにはフェラーリを改造した limo ( これは以前ここでも紹介した ) などにも驚かされた。


先日、SOHO にある児童書で有名な出版元の裏口あたりを歩いていると、今回はこんな limo が表に停まっていた。
まさに利用者を子供、それも女の子をターゲットにした limo である。


そんなに需要があるものなのか? と思いきや、今日も SOHO 近くを愛車で運転していると僕の後にくだんの limo が着いてきた。
僕の懸念は杞憂だったようだ。

それにしてもまだ男の子バージョンの limo というのにはまだ遭遇したことがない。あるとすれば水色とか迷彩色だろうか。
それとも子供向けのこの種のクルマは女の子向けのものしか存在しないのか。男子としてそれはちょっとずるいと思う(笑)。

それにしてもあるところにはあるものである。

Crazyはイイ

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昔からどこか危なげなものに人は惹きつけられてきた。

New York という街が魅力的なのはやはり一風変わった人たちが多いからであろう。
もちろん New York に住むほとんどの人が変人というわけではないのだが、エンターテイメントやアートの分野で活躍する人が多いこの街では、やはりユニークな人々の存在が大きく目立つ。


「成功するためには他人と変わっていないといけない」

そう思い込んで、無理に自分を繕っているいるような輩も中にはいるのだが、そう簡単にユニークな存在に成れるものではないだろう。そもそもうわべだけ取り繕っても中身はそう簡単に変わるものではないからである。

さらにいえば常識を持ち合わせた普通の人でも成功している人は多いので、変人は必須条件ではないのだが、自分の目指す道が見えている人は自分のスタイルというのも確立しているので、僕ら凡人の目には強い個性の持ち主と映るのだろう。


くたびれた商用ビルの戸口にテナント募集の案内があった。
オーナーはどうやら Crazy な人らしいがこんな風に自称しているところを見ると実際は案外まともな人かもしれない。
果たしてこのオーナーは Crazy なテナントを求めているのだろうか。


この街は常にワンダーランドなのである。


気がつけば、7月ももう中旬となり、いささか夏という季節に食傷気味なこのごろである。
というのも基本的に梅雨がない東海岸では夏が必然と長くなるからである。
7月ともなると 「 もうこの暑さはいいよ 」 という声が聞こえてくる。そのくせ冬になると夏のこの青空が恋しく感じられるものなのだが。

ブログのほうはすっかりおろそかになってしまったが、それはつまりうちでじっとしていないからである。
エアコンの効いた部屋で一日映画やテレビを見て過ごすのも悪くはないが、休みともなれば何かのイベントに顔をだすか、ロードバイクに乗ってどこかに行っているかのどちらなのである。
もちろん撮影の依頼があればひょこひょこと出かけるが、この季節重い機材を持って外出するのはあんまり楽しいものではない。


頭から湯気でも出るんじゃないかと思うようなヒートの中、ヘルメットをかぶってバイクに乗るのは暑くて大変だろうと思う向きもあるかもしれないが、一度ペダルをこぎ始めると体全体で風を受け、意外にも気持ちのよいのだ。
却って一休みしようと立ち止まったときの方が、頭や体中から玉のような汗が吹き出して、余計に暑く感じられるのだ。


バイクに乗りはじめて気がついたことだが、郊外のバイク専用レーンを走るのはもちろん、NY市5区 ( 正確にいうとまだ Staten Island へはバイクで乗り入れたことがないので4区だが ) をバイクで走り抜けるのは今まで見たことのない景色に遭遇するなどして、予想以上に楽しい。
ちょうどストリートスナップを撮ろうと街中を散歩しているようなもので、常になにか新発見がある。

地下鉄や車を使えば遠いところまでリーチできるし、徒歩であれば車などが入りにくいエリアにも行ける。バイクはちょうどその間を埋めてくれる。
車で走っていてふと写真を撮りたいなと思える風景に出会ってもそう簡単に車を止めることはできなかったり、またはやっと車を止めてもシャッターチャンスを逃してしまうことがある。
また地下鉄でのアクセスは Manhattan は別にして、郊外ではそれほど自由度が高くなく、徒歩でアクセスできる範囲というのも限られている。

バイクはなかなか徒歩や地下鉄で行きづらいエリアへのアクセスを可能にしてくれ、長年住んでいながらまだ一度も行ったことのないエリアを訪れる機会を与えてくれる。
唯一の欠点は持ち運べる機材が限定されることだろうか。特にロードバイクだとほとんど荷物が運べず、一眼レフカメラに一本のレンズを持ち運ぶのもやっとである。


この日も、Brooklyn を走っていて新しく整備された公園に出くわした。公園というよりは川沿いの広場といった風情で Brooklyn から Manhattan の高層ビル群を望むことができるちょっとした空間となっている。
すでにこの公園ではバンドなどのライブが開かれるなど、面白い使われ方をしている。
夕日がさしかかっているとはいえ、まだ昼間の熱気をそのままひきずったような空気があたりをつつみこみ、決して快適とはいえない中、それでも川向こうに見える Manhattan がとても静かに見える。

公園でくつろいでいる人たちもうっすらと汗をにじませているが、それは決して不快そうにみえず、むしろけだるさを楽しんでいるようにも見えた。
夏が去りゆく前に、僕もこのひとときをめいっぱい楽しんでおこう。


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