
Soho の道ばたの金網にロックが一つぶら下がっていた。
そこには何を想っているのか、表情からは読み取れない少女の顔があった。
鍵はロックされておらず、果たして鍵をかける相手を待っているのか。
それともデスティネーションを求めて次の旅にでるところなのだろうか。
考えてみればこれまで勝手気まま、自由気ままにやってきて、今では New York で気軽な人生を楽しんでいるのに、すっかり生活のパターンができあがってしまった。
本当はどこにでも行けるはずなのに、進化したテクノロジーとがんじがらめのセキュリティーで好きな場所に住むというのもままならない時代になってしまった。加えて景気の悪さが影響してか日本でもアメリカでも外国人排斥の空気が漂っている。
どこか宙ぶらりんな僕の人生は彼女と比べてどちらが自由なのだろうか。

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