かねてより注文していた DELL Axim X50v 用の USB 接続同期ケーブルが届いた。
PDA を使ったことのない人の中には USB 接続同期ケーブルってなんだ? とという人もいると思うが、PC や Mac と X50v を接続してデータのやりとりをするための USB ケーブルのことだ。
X50v 製品パッケージには母艦と接続するためのクレードルが付いてきて、X50v をこれに乗せると自動的にデータのバックアップが行われ、同時に X50v に対する充電も行われる。が外出先までいちいちこのクレードルを持っていくわけには行かない。
何も外出先でバックアップを取りたいと言うわけではなくて、このケーブルの二つ目の目的、充電ができるというのが意外とすぐに必要になったのだ。
というのもこの X50v、しばらく操作をしていないと自動的に省電力モードに入り、まず液晶表示が止まってしまう。そのままさらに放置しておくと電源も落ちてしまう。もちろんパワーセーブ機能をオフにしておけばいいのだが Bluetooth などワイアレス機能をオンにしたままだとすぐにバッテリーを使い果たしてしまうことになる。つまり車の中でほとんど使えないのだ。
そのままクレジットカードを使ってオンラインで注文。すると数日後には DVD ケース大の小さな封筒に素っ気なくケーブルが入っているだけの郵便が届いた。
このケーブルの片方は X50v に、もう一方は USB になっているので PC に接続すればデータの同期を取るとともに PC から電源が供給されて X50v の充電が可能だ、というのをユーザの報告で見つけた。
でこのケーブルの他にこのパッケージには車のシガーソケットに指して使う、DC アダプターが同梱されている。面白いのはこのアダプタの後ろには USB 端子が付いていて、↑のケーブルを指すことで X50v に充電が出来るのだ。もちろん車側の電源は PC ではないので車と X50v が「同期する」なんてことは出来ないのだが。
さっそく試してみたところ、ノートパソコンでデータの同期もするし、ちゃんと X50v のバッテリも同時に充電されることを確認。
DC アダプタ経由でも充電され、充電中は省電力モードに移行しないので常時液晶が点灯されるようになった。
これでいよいよ車で移動していても X50v が操作出来るようになった。
インストールはいたって簡単だ。
PC からインターネットブラウザを使用して、↑のサイトからファイルをダウンロードする。続けてこの ZIP ファイルを展開すると nfshot2-arm.exe やテキストファイルが解凍されるはずだ。その中の nfshot2-arm.exe のみを ActiveSync のエクスプローラを使用して Pocket PC に転送する。転送先は Windows ディレクトリの他、外部メモリに配置しても良い。僕は SD カード上に置いて使用している。
このソフトは起動後、5秒すると自動的に立ち上がり、そのタイミングで表示されている画面をキャプチャーしてくれるようになっている。つまりファイルマネージャからこのソフトをタップして起動し、急いでキャプチャーしたいソフトウェアを起動するのは神業を要求される。
最初は「どうやってこのソフトを使用するんだろう???」と悩んだけれど、良く見るとほとんどの Pocket PC 機にはボタンに割り付けるソフトウェアが自由に変えられるらしい。このキャプチャーソフトもそうやってボタンの1つに割り当てれば良いわけだ。
すると↑のような画面が表示されるので割り付けたいボタンを選択し、続いて下の「 Assign a program 」プルダウンメニューから "nfshot2-arm" を探して選択。右上の OK ボタンをタップして完了。
僕はカレンダー起動ボタンに割り当ててみた。これで画面イメージをキャプチャーしたいタイミングで一番左端のボタンを一度押すと、5秒後に nfshot2 が起動するようになる。
フリーの SIP はいくつかある中でポピュラーなソフトウェアを見つけた。インストールしてみたところとても安定しているのでこの SIP、VGA Large Keyboard を紹介したい。
上のリンクをたどって PC 上に圧縮ファイルをダウンロード、続いてそのファイルを解凍する。
すると VGALargeKeyboard.arm.CAB というファイルが作成されるので、これを ActiveSync のエクスプローラを使って PC から X50v に転送する。転送先は今回も My Documents にしてみた。
さてVGA Large Keyboard のインストールとスキンファイルの転送が終わったら操作を X50v に戻してインストール・各種設定を行う。
先ほど転送した VGA Large Keyborad CAB ファイルが My Documents の下に有るはずなので、これを File Explorer から開いてタップすると自動的に必要なファイルがインストールされる。
続いてスキンファイルの設定だが、「 Settings 」 の「 Input 」をタップする。
すると下のような画面が現れるので、Input Method に「 VGA Large Keyboard 」が表示されるようプルダウンメニューで選んで置き、その下に表示されている「 Options 」ボタンをタップする。
すると下のような画面が現れるので、Bitmap のところで先ほど転送したスキンファイルを指定し、左下に表示されている OK をタップする。
スキンファイルは外部メモリでも OK の様だ。僕も SDカードにスキンファイルを置いているのだが、この後で説明する OzVGA というツールを使って QVGA と VGA の解像度を切り替えているうちにここで指定しているスキンが VGA Large Keyboard で表示されなくなる現象に遭遇している。この場合、再度この画面を表示させ、単に左下にある「 OK 」ボタンをタップすることで解決する。
さて今回までで X50v 日本語化の説明はひとまず終わり。上で Pocket Internet Explorer の画面を見て分かった人もいるかと思うが、英語版の Pocket Internet Explorer の改行の取り扱いは英語をベースに行っているので妙なところで改行されるかとおもいきや、1行が長くなり横スクロールしないと全部が読めないなど、使いやすさはいまいちだ。
これに対しては NetFront という別のウェブブラウザをインストールすることで回避出来るそうだが、まだインストールしていないのでこれらの情報は今後ソフトウェアの紹介するタイミングで取り上げていこう。
ここまでの作業で X50v が日本語を取り扱うことが出来るようになった。このあともう一息設定を行う必要があるが、慣れるとここまでの作業とこの後説明する作業も含めて、次回からは5分から10分で済んでしまうほどラクになる。
「こんなことを何度もやるの?」と思うかも知れないが、Windows XP なんかでもいろいろなソフトをインストールして使っていくうちに不安定になるように Pocket PC もそうなる傾向があるようだ。しかも僕らのように勝手に日本語化しているわけだから、保証以外の使い方なわけでいつ何が起きてもおかしくない。
ただ悪い話ばかりではなく、Pocket PC は ( Palm もそうだったが ) 工場出荷時の設定に戻すことが簡単に出来るので、おかしくなったらリセットすれば良いだけなのだ。そのときにデータのバックアップがとってあって、日本語化の作業に慣れていればあっという間にリセット前の状態まで戻すことが出来ることになる。
あとの作業も含めてそれほど難しいところや時間のかかるものは無いので、一連の流れとして覚えてしまうと良いと思う。僕は PC 上に環境構築用の必要なファイルを1つのフォルダの下に集めておいて一気に設定出来るようにしてある。
日本語かな漢字変換システムの導入
日本語版の Pocket PC なら恐らく MS 謹製の日本語かな漢字変換システムが標準装備だと思うが、英語版 Pocket PC にはもちろんそんな機能は含まれていない。これまでの設定で日本語の表示は問題なくとも、入力は不完全だ。
ということでフリーのソフトも存在するようだが、僕はさっくりと ATOK for Pocket PC を購入、インストールした。
そして仕上げはロケールを設定し直す。僕の場合、日本語環境で使用するが住んでいる場所が米国だったので、この「 Regional Settings 」をデフォルトの「 English ( United States ) 」のまま使用しようとしたのだが、それでは各所で日本語が文字化けするので現在は「 Japanese 」の設定にしている。
これらの設定でなぜ「 US 」を好むかというと、日時やお金の単位などは生活している米国仕様の方が最も一般によく使うからだ。が日本語が表示出来ないことには仕方ない。ここはおとなしく「Japanese」の設定にして、必要に応じて単位表記法などは米国風に手動であわせていくことにする ( これらは date、currency、time などのタブをクリックして1つずつ好みの表記法に設定していけばよい )
その「 Regional Settings 」はメイン画面から「 Settings 」を選んだあと、「 System 」タブの中にある。
ここから「 Japanese ( Japan ) 」を選んで OK ボタンをタップする。( この 「 Japanese ( Japan ) 」 の項目は wince.nls をコピーした後でないと現れないようだ )
僕が X50v で使ってみたいと思っていたのは Mac OS 系で使われている Osaka フォントか、シャープの携帯電話などに使われている LC フォント系のデザインだった。そこで両方のファイルサイズを比べてみるとやはり美麗な Osaka フォントは大きいので X50v の負担を考えると残念ながらあきらめざるを得ない。
ちなみにフォントファイルは、X50v内の \Windows ディレクトリ下に格納しなくてはならず、またフォントは Pocket PC 2003 SE OS が起動すると自動的にメモリに読み込まれるため、もともと64 MB のメインメモリしかない X50v では残りのメモリでアプリが使用することを考慮するとできるだけコンパクトに納めることが望ましいようだ。
Pocket PC 2003 には最初から MS Word や Excel もどきの Pocket Word や Pocket Excel が着いてくるのだが、このアプリを多用する人で多種類のフォントを使いたいという人でなければ一つの日本語フォントだけ X50v にインストールすれば十分ではないかと思う。
ちなみに現在発売されている Pocket PC 2003 SE PDA の中にはメインメモリが128 MB のモノも出てきている。僕も次に買うとしたら、128MB のものにすると思う。64MB ではすぐにメモリ不足に陥ることが多いのだ。
ActiveSyncのメインボタンの中に「エクスプローラ」と書かれたものがあり、これをクリックするとファイルエクスプローラウィンドウが PC 上に開かれる。一見 PC 内のファイルを表示しているように見えるが、ここでは X50v の中のファイルを表示している。
ここから「 My Pocket PC 」という部分をクリックし、次に現れる画面の中から 「 Windows 」という名前のディレクトリを選択し、カレントディレクトリをそこにおく。別にもう一つファイルエクスプローラを開き、今度はPC上にある、wince.nls と例のフォントファイルを、X50v 上の Windows ディレクトリにマウスのドラッグアンドドロップを使ってコピーする。
すると転送中のバーが表示され、これくらいのフォントファイルサイズであれば数十秒で転送が完了する。
一つ注意しなくてはならないのは、これらのファイルは Windows XP などでも標準のレジストリエディタとファイルの関連づけがなされているので ( 拡張子が .reg の場合 )、間違ってもダブルクリックしたりしてファイルをオープン ( 実行 ) しないこと。実際に試してないので分からないが、おそらく母艦側の PC のレジストリを変更してしまうことになるだろう。あくまでも Pocket PC 機に転送後、PDA の上でレジストリファイルを読み込ませるのだ。
さてこのレジストリファイルだが、TK-BLOG さんは MS Gothic フォントを使用する場合のサンプルとして紹介してくれているので、今回は LC フォントを使うケースとして紹介しているため、変更しなくてはならない部分がある。
XP 標準のノートパッドや秀丸エディタなどを使って、font_SEttc.reg ファイルを開き、次に「[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\FontLink\SystemLink]」のセクションを探す。するとこうなっているはずだ。
2 wince.nls の作成
さて前回は X50v と母艦 ( PC ) との接続に必要な ActiveSync の設定を行ったので、これを使ってどんどん必要なファイルを転送出来るようになる。
日本語化といってもいろいろあるのだが、Palm OS の場合はハードウェアに特化したアプリケーションやデバイスドライバはのぞき、ほとんど完全に日本語 OS を英語板 Palm にかぶせてしまうことが出来たが、Pocket PC ではこれとは異なるアプローチらしい。
どちらかというと英語版 OS はそのままに、日本語ロケール情報を載せ、英語に加えて日本語も同時に扱えるようにする、というのがスタイルのようだ。
また OS やアプリそのものを日本語化するのとは違って、必要なファイルだけを転送するのでそのファイル数たるやきわめて少ない。少ないのだが、初めての人にはちょっと敷居が高い部分もある。その一つが wince.nls の作成だ。
このファイルは日本語版 Pocket PC 2003 SE OS を載せた PDA、つまり日本で売られている最新の Pocket PC を持っている人ならそこから代用できるが ( ここでは法律的な解釈について振れません。あくまでも可能かどうかということで )、僕の用に手元に Pocket PC 日本語版を持っていない人や、法律的にそれはまずいだろう、という人のためにこの wince.nls というファイルを抽出する方法があるのだ。( これを見つけた先達はエライ! )
その方法とは Microsoft より無償で提供されている Pocket PC OS 用アプリ開発のための SDK に含まれる wince.nls をいただくというもの。
まずはともあれ、ActiveSync というソフトウェアをデスクトップ PC (ノートブック PC でも可) にインストール ( Pocket PC、Palm に限らずこうしてデスクトップ PC と各種 PDA はバックアップや同期を取る作業を日常的に行うのだが、その役目をになった PC を母艦と呼ぶ人も多い )。
ActiveSync とは Palm を使っていた人なら分かると思うが HotSync の同期部分だけを切り取ったようなソフトウェアで、何らかの手段でつながった PC とデータの同期を取るためのソフトウェアだ。接続の手段は、製品パッケージに USB ケーブルが着いてくるのでほとんどの人が PDA と母艦を USB ケーブルでつなぐ事と思うが、他にも WiFi や Bluetooth などのワイアレス接続も可能らしい。
Palm の時はスケジュール管理から住所録などの PDA 上の機能を PC でも実行することができるような同期ソフトウェアが着いていたので、今回生まれて初めて Pocket PC を買った僕はずっと ActiveSync にもそんな機能があるんではないか勘違いしていた。が貼り付けた画面のように至ってシンプルで、母艦側で PDA の受け皿とも言えるデータは MS Outlook でやることになっているのだった。
ActiveSync をインストールしないことには日本語化に必要なファイルの転送のみならず、言語を問わずアプリの転送ができないので、これをインストールすることは必須作業となる。
その ActiveSync だが X50v に着いてきた CD には英語版が入っている ( と思われる・・・といか CD を開封すらしていないので知らない ) ので、最初はまずマイクロソフトの公式サイトより、ActiveSync 3.7.1日本語版というやつをダウンロードして試してみる。
僕が自宅で使用している PC はデスクトップもノートブックもどちらも Windows Xp 日本語版が動いているので、当然のことながらインストールはスムーズに完了。その後の X50v との同期も特に問題なさそうだ。
ふんふん、とそのまま使っていたのだがふとしたタイミングで英語版 ActiveSync にはあって日本語版 ActiveSync にない機能を発見した。発見したというとちょっと大げさだが、X50v に着いているインターネットブラウザ、Pocket Internet Explorer を起動すると表示されるホームページに、dell.com の他に AvantGo.com の案内が書かれており、それによると「ActiveSync のオプション画面をクリックして、AvantGo にチェックを入れてください」とある。
ところがそんな設定は日本語版の ActiveSync には無いのだ。AvantGo がどんなものかは別の機会に紹介する予定だが一言で言うとニュースのクリッピングサービスで、以前 Palm 端末を使っていたときに利用していたことから Pocket PC 版でも使えるのなら使いたいと思っていたのだ。
どうやら AvantGo のサービスが日本語では行われていないことから、マイクロソフトは日本語版の ActiveSync からはその設定を取り消して出荷しているようだった。試しに日本語版を削除して、英語版 ActiveSync 3.8 をインストールしてみると、やはり Option 設定で AvantGo の設定項目が表示された。
メニューやボタンなど表示は英語になるが、日本語でなければ理解できないというような機能も無く、また日本語のデータの取り扱いが出来ないなどと言うこともないので、このまま英語版の ActiveSync を使い続けることにした。