Photoの最近のブログ記事

いつものストリート、いつもの街並み。
見慣れた風景のはずなのに、あるとき突然辺り一帯が魔法にかかったかのような、そんな風に見えるときがある。
街の騒音だけがいつもと変わらないけれど、それすらこんな風景の前ではかき消されてしまうかのようだ。

日常の小さな変化に気づくこともなく、ただ無為に見過ごしていたシーンも、実はあたりまえの景色ではないことに気がつかされる。
それは平和な日常に慣れてしまい、ありがたみとか感謝を忘れてしまうのとどこか似ている。

・・・

前回のブログ更新がちょうど東日本大震災のあとで、それからしばらく間があいて久々に更新してみる気になったのだが、実は今週 たまたまだが New York でも地震があった。

数百年に一度大地震が起こるといわれる New York だが数百年といわれても実感ができず、ここに住んでいる人の多くは人生で一度も地震を体験したことがない。
僕自身、十数年前に New York に移り住んで以来こちらで地震を体験した記憶がなく、久々の地震に驚いてしまったが、その New York で ( 正確には震源地は VA のようだが ) 地震が起きるとは、とそのことに驚いたのだ。
おそらく日本人はこれがすぐに地震だと認識できたと思うが、New York の住民の中にはこれをテロだと思い込んだ人もいたようだ。
が10年前の9/11 同時多発テロをまのあたりに見た人間としては、笑える話ではない。

週の始めに地震がありいまだにそれが話題にのぼるそばから、24時間以内に大型ハリケーン、Irene が NYC の、まさに上空を通り過ぎるという予報が出ており、市民はその対応で大わらわになっている。州自体も非常事態宣言を発令したことや NY 市が交通機関をシャットダウンするとアナウンスしたことなども輪をかけているのだろう、あちこちで食料品など非常時に必要とされる物が売り切れになっている。


洪水や停電、市街地の木々が倒れるなどあちこちで台風の影響はでるだろうが、それでも台風一過と言う言葉があるように素晴らしい空模様が望めるはずだ。
「毎日同じ事の繰り返し」などと不満ばかりではなく、平和で、ありきたりの日常というものを見直す良い機会かもしれない。

閑話休題。
最近ことごとく友人や家族から 「 ブログの更新はもうしないの? 」 という催促のメールをもらい、まして初対面で会った方々から 「 いつもブログを楽しみにしているんですが、最近は更新されないんですか? 」 などと言われ、これではいかん、と重い腰をあげて久々に更新することとした。
これまで毎月欠かさず更新していたブログをもう何ヶ月も書かなくなったのは、これだけインターネットとソーシャルネットワークが普及した今、New York での暮らしぶりなどそれほど珍しい物でもないだろう、という思い始めたのが正直なところである。
それでも近況を知りたいと、更新をやめた今でもこのサイトを見に来てくれている人がいると知って、ちょっと再開してみようかな、という気になったのだ。

まさに不定期な更新だけれど、気が向いたら訪れてみてください ( または RSS フィードの購読をすれば更新を確認するためにここに来る手間は省けます )。



Grand Central Station は NY 市内で Penn Station と並び、最も利用客が多い駅である一面、観光の名所ともなっている。
独特な面影を残す東京駅ですら、観光名所として訪れる人はそれほど多くないし、ましてここでウェディングの撮影をしている人なぞ僕が東京に住んでいた時は見たこともないが、ここ Grand Central Station では割とよく見かける風景である。
もちろんテレビの撮影などでもよく使われるため、あちこちで撮影が行われているのだが、この日はなかなか面白いところから撮影をしている写真家がいた。もちろん許可を取っての撮影だが、僕の視点で見ると彼も風景の一部となっているように見える。

そうして撮ったのがこの写真だが、こんな僕のことをさらに別の人が撮っていたかもしれないな。

Grand Central Station にて。



カレンダーを見てびっくり。既に9月も下旬にはいっている。
日々の様子を書き連ねるブログのはずなのにもう数週間も更新していない。

もうブログはやらないんですか?

というメールを何通か受け取ったが、辞めるつもりはないものの、ここ最近は更新がおっくうになってしまっている。
言い訳はいくつでも思いつくのだが、日々のちょっとしたことは Twitter でつぶやくようにしているので、たいていの近況報告は Twitterを利用していることが多く、それがブログから遠ざかっている大きな理由だ。
また夏の間は休みとあらばほとんど Bike に乗っており、最近はクルマに bike を積んで NJ 州や PA 州、それに Upstate NY に移動し、そこからパイクパスを走る、なんてことをしているので週末はほとんど家にいないことが多いのだ。

今年の夏を写真を通して振り返るつもりで用意したタイトルだが、今年の夏に撮った写真は仕事の写真をのぞけばほとんど bike ride に行った先で撮ったものばかりで、なかなかここに載せられるような代物がみあたらない。
とはいうものの今年の夏を一言で表現すれば 「 酷暑だった 」 につきるだろう。
東京から New York を訪れた何人かの友達の言葉を借りると、今年の東京の夏は New York に比べものにならないほど暑かったそうだが、日本の夏の時期にここ10年以上帰国していない身分にとっては今年の New York の夏は十分に暑かった。
バイクに乗っている間は風を全身で受けるのでその間は気持ちがよい。
ところが信号待ちなどでひとたび停まるとアスファルトやビルの熱波を受け、ましてバスやトラックのうしろにつこうものなら、排気ガスとエアコンの排熱でいっきょに体中が汗だらけになる。

これだけ暑いと天候も不順がちで、僕が NY に住んで初めて市内に竜巻さえ発生した。それも2カ所ほぼ同時である。

こうしてまるで暑さそのものがストームのようだった New York の夏も、何度か秋の雨を経験してそのたびに涼しくなってきた。
幾度か襲った嵐のような土砂降りのあと、空を見上げるとそれはみたこともないような造形の、まるで雲でできた山脈ができていた。
風景を撮り慣れない僕でもこの空の感動は写真に納めておきたい。その一心で撮った写真だが、自然が見せるシーンは写真の何百倍も、何千倍も美しい。

そういうわけで記憶に残った今年の夏として、厳しかった熱気と忘れがたいドラマティックな雲の写真を紹介しておくことにする。


うかうかしていると短い秋を堪能する前に冬になってしまう。
秋の 「 記憶 」 とならないようにせっせとブログを更新しなくては。



※ブレッソンの写真に触発されてB/Wで撮ったスナップ写真を掲載してみた


Henri Cartier-Bresson アンリ・カルティエ=ブレッソンと言う人の名前は写真を撮る人なら知っている人も多いだろう。フランス生まれの写真家で、かのマグナムフォトの結成に携わった人でもある。マグナムフォトの他の写真家に会ったときのエピソードについては過去に紹介したこともあるが、ブレッソンは故人である。

スナップ写真でも有名な彼の写真展が MoMA で開催されると聞き、足を運ぶことにした。
これまでまじまじと作品を見たことがなかったのと、僕自身よく撮る、ストリートスナップについて彼の作品を一度にまとめてみることで自分自身を振り返るよい機会になると思ったからである。


仕事がら平日の時間も割と融通が利くので、比較的すいているだろうとふんで水曜日の昼過ぎに行ったのだが、予想は見事に裏切られ、彼の特別展コーナーは多くの鑑賞客であふれていた。
自分のことは棚に上げて 「 平日の昼間だというのに、一体どこからこんなにたくさんの人が? 」 と思うが、これが New York らしくもあると、ふと気付く。

個々の写真のディテールなどのインプレッションは省略するが、スナップ写真の本質のようなものについては認識させられるものがいくつかあった。
それは「ガツン」と受けるようなショックではなくて、すんなりと吸収できるもので時代がかわっても本質的には普遍の原理なのかもしれない。

一般に写真の構図を考えるときに足し算引き算がひきあいに出されるが、僕も写り込みたくない被写体をあえて外すなどして撮ることが多い。
ストリートスナップを撮っていてもつい欲張って、バランスとして邪魔な存在がするとあえて構図を変えたりして写り込まないように「操作」してしまうものだが、そこに写ったクルマの年式や歩行者の髪型や服装といったものは、時間とともに時代を表すものとして表現価値のあるものになっていく。
スナップ写真にとって時間を閉じ込めるということは、エッセンスというよりはむしろもっと強い存在の必要性があるのではないかと思う。

すでに僕が New York に来てから撮った写真の中には、すでに破壊されて存在そのものがなくなったり、姿かたちを変えてしまった被写体が少なくない ( ビルや車など )。たかだか10年ちょっとだがされど10年でもあるのだ。
今回の写真展を通して、僕が撮り続ける次の10年がまた見えてきそうだ。


話はかわるが、MoMA では他に 「 The Artist Is Present 」 という特別展を併設している。
ユーゴ出身のアーチスト、Marina Abramović という人の作品なのだが、アーチスト自身がアートとして会場でパフォーマンスをしており、現在注目を浴びている。
その中で特に大きな話題となっているのが、狭い通路に全裸のダンサーが二人立っており、その間を鑑賞客が通り抜けるようになっている展示である。もちろんその間を通らなくてはいけないわけではなく、迂回することもできるのだが興味のある人は是非トライしてみるといいだろう。
MoMA の公式サイトに掲載されている写真によれば女性モデルが立っていることもあるようだが、僕が行ったときはむくつけき男性モデルが顔一つ分間をあけて向かい合って立っていた。
これまでアートを対峙するときは受け身であることが多かったが、この場合見る人の感情がアートとどのように交差するのかという試みのようにも思えた。もちろんそれがアーチストの意図するところではないのかもしれない。
実際にその展示ルームに入るとちょっとした列ができていたので僕もそれにならび、一人ずつ通り抜けていく。自分の番が近づいてくるとどんな人がどのように立っているのか見えてくるのだが、いざ自分の番が来ると自分でも意外なことに、あがってしまった。それは衆目の中、裸体の人間の間をとおりぬけるということで自分も瞬間的にではあるが見られる対象になるからである。
それまでは普通に写真や彫刻など冷静に見ていたのだが、満員列車の中の乗客をおしわけるようにして二人の間を通る段になると男性の下半身 ( どうやら二人のモデルのうち一人はかなり立派なモノを持っていたようだ ) が僕の体にあたるため芸術を見に来たという純粋な気持ちがもやもやとしたもの、どこか恥ずかしい気持ちに変わってしまった。
ある意味、これは見る人をテストする、敷居の高いアートなのかもしれない。
実際裸体の男性の間を通り抜ける瞬間に恥ずかしい気持ちになり、すばやく通り抜けようとして男性モデルの足を軽く踏んでしまい、さらに赤面することに。
アーチストがこのアートを通して観客にチャレンジをしていたのだとすると僕は間違いなく failure だろう。実際に見に行った人がいたらどんな気持ちになったか確認してみたいものである。

アートに対する自分の心構えを試してみたいという方、是非訪れてみてはいかがだろうか ( それがアーチストの狙いではないのだろうけれど )

Henri Cartier-Bresson: The Modern Century展

展示期間 : March 14-May 31, 2010

MoMA

Direction

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ふと立ち止まり、あたりを見渡してみる。

そしてまた再び歩き出す。
僕らはいつも Direction を選んでいる。それが小さな一歩でも。

写真 on the fly

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最近は、デジタル一眼レフカメラでもコンパクトデジカメと同じ、SD カードを記録媒体として使える機種が増えてきた。特にハイエンドともなると CF 用と SD 用の2スロットを持つカメラもあり、そういった機種ではメモリカード間での写真の複写・移動がカメラを操作することでできるようになっている。
僕はこれまでほとんど CF カードばかりを使ってきたのだけれど、予備のメモリカードが必要になり、急遽 SD カードを購入することになった。これまでのように CF カードを買ってもよかったのだが、メモリカードを使い切ったところでいちいち入れ替えるのが面倒、ということで今回は SD にしてみた。これならば CF カードと SD カードを両方差しておいて、片方を使い終わったらカメラは自動的に他方に書き込みに行ってくれる。

ちなみに買ったのは容量 4GB のもので値段はたった $6 だった。
ここずっとコンピュータの処理速度は上がり続け、記録媒体は大容量化・低価格が進んでいるものの、気が付けはメモリカードもこんな値段になっていることに驚いた。生まれて初めて買った外付けハードディスクは20MBのものだったが、今じゃすぐ横にある iPhone ですらその800倍ものの容量を持っていることになる。
そしてこの SD カードの値段、$6 というのは銀塩フィルムの価格並になっているということにある意味ショックを受けた。メモリもいずれ使い捨てになってしまうのだろうか。

その SD カードだが、ちょっと前から気になっている製品がある。確か米国で昨年発売されたもので、最近あちこちで目につくようになった。僕自身、まだ購入には踏み切っていないのだけれど、「Eye-fi」という製品である。

Eye-fi という名前は無線 LAN の WiFi の語呂合わせのようだが、親父ギャグなみのネーミングながらアイデアはなかなか。
一見したところ普通の SD カードに見えるものの、2GB 分の記憶容量に加えて無線 LAN の機能が内蔵されているのである。つまりこの SD カードをデジタルカメラのメモリスロットに挿入し、写真を撮るとその画像があらかじめ指定されている自分の PC や、Flickr など写真共有サービスに自動転送されるのである。
もともとデジタル一眼レフカメラの中には無線 LAN ユニットを別売りにしているところもあり、スタジオでの撮影なんかでは重宝するのだがなんせ高額なアクセサリに入る。僕個人的にはこの無線 LAN ユニットを持っていないので、屋内の撮影時にはノートパソコンとカメラを USB ケーブル接続で済ませてしまう。
ところがこの SD カードはカメラが特別な対応をしていなくとも、SD カード自体に無線 LAN アプリケーションがあり、これ単体でファイルを転送してくれるという代物だ。価格もカメラメーカーの無線 LAN ユニットが10万円近くするのに対し、このメモリカードは$79~となっている。製品は機能により三種類あるようだが、自宅でのみファイル転送を利用し、送信先も自分の PC だけということであれば、一番安価な Eye-fi Home で十分だろう。そのほか、Flickr などあらかじめ20カ所の写真共有サイトやオンラインプリントサービスを登録でき、かつ自宅の PC にも転送ができる Eye-fi Share が $99、そして一年分のホットスポットのアクセス料金を含み、かつ WiFi のホットスポット位置情報を写真に埋め込むことができる Eye-fi Explorer が$129 と目的に合わせて選ぶことができる。

最新のアップデートによると写真がアップロードされると Twitter や RSS の更新までするサービスが追加されたようで、ますます撮った写真が公開されるまでの手間と時間がダイナミックになっていく。これさえあればメーカー純正の無線 LAN ユニットは不要かもしれない。


こういう機能はまさにデジタルカメラゆえ実現できたものであり、今後使い方を変えていくものかもしれない。以前もどこかで書いたのだが、カメラの中に大量のメモリを内蔵させ、かつ携帯電話機能や無線 LAN 機能も持たせることで、画像ファイルの取り扱いが変わっていくのではないかと思う。この製品はその第一歩といえるだろう。
現在からどのくらい時間がかかるかわからないが、携帯電話機能がより高速になり、使用量が今とは比べものにならないほど安くなったときこれは当たり前になるのでないだろうか。今、携帯電話にカメラがついているが、ちょうどその逆の考え方である。ビデオカメラも個人レベルでライブストリーミングができるかもしれない。

タイトルに書いた on the fly はまさに ( 無線を使って ) 飛んでいくと言う意味もあるのだが、他にも中間処理手続きを省いて一気に最終アウトプットまで処理を進めることの意味でも使われる。この言葉の様にデジタルイメージングはこれからますます銀塩カメラとは異なる発想で、従来とは異なる形で進化していくのではないだろうか。

Eye-Fi

公式サイト
http://www.eye.fi/

なんだか今朝もこのブログにアクセスできない時間帯があったようだが、それは Movable Type のせいではなくどうやらサーバ側の障害のせいだったようだ。昨日からホスティング会社のこのサーバの Apache サーバが接続不可能になっており、かつ MySQL DB にもアクセスできない状態が続いていた。僕が利用しているこのホスティングサービスはテクニカルサポートも24時間体制で対応してくれるので、障害報告を出すとすぐに対応してくれるのだが、しばらくはブログがうまく動作しているかモニターしていく必要がありそうだ。


さて今回もその Movable Type 4.21 に関するブログを掲載する予定だったが、紹介するにはまだちょっと調査が必要なので一休みして、New York と写真の話題なぞ紹介しておこう。
写真、特にカメラの話となるとなかなか New York のトピックと重なる部分が少ないのだが、今回は珍しいことに、かつ見事にオーバーラップしているので、下のビデオを楽しんでみてもらえるだろう。


ほんのちょっと前まで、New York の観光名所で写真を撮っている人と言えば使い捨てカメラとかコンパクトデジカメを手にしている姿をよく見かけたのだが、ここ最近はデジタル一眼レフカメラを使っている人がだいぶ増えている。中には一眼レフカメラとビデオカメラを持ち歩く人もいて、そういう人は撮影機材で両手がふさがっている。
僕もかつてはビデオカメラを使っていたのだけれど、ここ何年も動画を撮っておらずここ10年はもっぱらスチル撮影ばかりである。とはいえときおり動画を撮ってみたいという欲も出て、そのたびごとにビデオカメラのトレンドを調べたりするのだが、結局あまりつかわないだろうという結論で買わずじまいである。

ところが時代は進み、いまやビデオカメラも皆デジタル化し、静止画(スチル)の撮影機能などあたりまえになった。携帯電話に着いている小型カメラもスチルと動画の両方が撮れる。またビデオカメラが静止画が撮れるようになったように、コンパクトデジカメは動画が撮れるようになった。デジタルになったおかげで動画、静止画を問わず機能の共有が進み、垣根が低くなってきたことの表れだろう。

一方デジタル一眼レフカメラでは今年になるまで動画が撮れる機種は無かった。もしかすると技術的にクリアしなくてはならない問題があったのかもしれないし、マーケティング上の理由によるものかもしれない ( それについては後述 )。またこれまでは銀塩一眼レフユーザがデジタルに移行するというシナリオがメインだったから、あまり動画機能に対する要求というのはあがってこなかったのだろう。
そこに来て先日ニコンが発表したデジタル一眼レフカメラの新製品にとうとう動画撮影機能が搭載された。これについて苦々しい思いをしているユーザもいるかもしれないが、僕は同じ一眼レフだからといってアナログ時代と同じ機能にとどまっている必要は無いと思うし、メーカーも差別化をはかるのに必死なのだろう。ただし動画撮影機能を搭載したことによって本来のスチル撮影に弊害が出るのは困るが。

そしてそれを追いかけるようにして、キヤノンも先日発表した EOS 5D MarkII に動画機能を搭載した。なんとなくニコンの後追いのようだが、開発期間を考えると二社ともかなり前から準備していたに違いない。むしろビデオカメラも販売しているキヤノンの方が先にこの機能を搭載するのは容易だったはずで、うがった見方をすればニコンが搭載したからキヤノンも今回の機種で搭載したのではないかと思える。先ほどマーケティング上の理由で搭載してこなかったのではないか、と書いたのはつまり同じ企業内の製品で共食いになるのを避けていたのではということからである。

その 5D MarkII だが、プロトタイプ機材を使用して撮影された動画が米国 Canon のサイトにアップロードされた。
(視聴には QuickTime が必要 )

そしてこのビデオは DUMBO や Long Island City、 Times Square など、New York が舞台となっている。観光で訪れた人なら見慣れたシーンが多いだろう。

http://www.usa.canon.com/dlc/controller?act=GetArticleAct&articleID=2086

このビデオを撮影したのは、Vincent Laforet という Photographer で、かつてピュリッツァー賞も受賞している。映像作家ではなく、報道を主にした写真家が撮ったというところがおもしろい。そのせいかどうかわからないが、一シーンごとにそれが一枚の写真であるかのような感じを受ける。構図などがそうさせているのだろうか。


またメイキングビデオも見ることができるが、こちらもどのようにして撮影したのかがわかるだけでなく、やはり街を行き交う人の反応などが見られてなかなかおもしろい。

http://vincentlaforet.smugmug.com/gallery/6021407_xEg87/1/#378479692_MRytZ-XL-LB
http://vincentlaforet.smugmug.com/gallery/6021407_xEg87/1/#378608891_Jd2CT-XL-LB

ちなみに Laforet 氏がアップした最新のブログ記事によると、このビデオに関して懐疑的な意見が寄せられているとのことで、米国時間26日に生の映像ファイルをアップロードする予定らしい。今回公開されている動画はオリジナルの画像を編集し、縮小しているようだがこれでも十分な画質を確保している。果たして Full HD の画質ではいったいダウンロードにどれくらい時間がかかることやら(笑)

ところでビデオを見て気がついたのは、撮影の時間帯が夜中心になっているということ。おそらくカメラの高感度をアピールするねらいがあったのだろう。それが功を奏して今までのビデオカメラとは次元の異なるレベルへと押し上げている。
上のメイキングビデオは同じくキヤノンのビデオカメラ XH A1 を使って撮影されたものだが、明らかにプロシューマモデルのビデオカメラより画質が上回っている。彼自身ブログの中で 「 僕がキヤノンのトップラインのビデオカメラをこき下ろすことになってしまったのをキヤノンはいったいどう思っているだろうか 」 などとコメントしている。


さてこのカメラは11月に日本を始め世界中で発売になるが、果たしてそれまでに購入するかどうかゆっくり考えることにしよう。今手持ちのカメラ機材を見れば、5D MarkII は不要なのだが、趣味で持ち歩きスチルと動画を撮る楽しみは、これまでとない楽しみ方ができるかもしれない。となると手持ちのカメラの一台を処分しないといけないか・・・。ふむ悩んでしまうな。

Vincent Laforet

Laforet 氏公式ブログ。他の作品へのリンクもここからたどることができる。
http://blog.vincentlaforet.com/

まだ見ぬ国で

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私事で恐縮だがちょっとばかり宣伝を。


昨秋、東京・神宮前にある日本建築家協会会館で、200点弱の写真作品をスライドショウ形式で展示する機会があった。一週間という短い期間ながらたくさんの人が来てくれ、中には懐かしい面々も。
そのことがきっかけで今度はイタリアで僕の写真作品がスライドショウが行われることになった。

残念ながら現地に行く予定はないので反応を知るべくも無いが、果たしてイタリアの人々が「東洋人の撮った New York」をどんな風に見てくれるか、怖いと言うよりどちらかというと興味津々である。


今回撮り下ろしは無く、東京でお見せしたのと全く同じ作品で、タイトルも同じく 「 REASON・NY 」のまま。
すでに見た、という人も多いのでここでは特にコンテンツについては触れないが、もしたまたまイタリア旅行中でピサに立ち寄ったなら見ていただけるかもしれない。


展示期間
2007/5/24~6/1


展示場所
LABORATORIO DI ARCHITETTURA
Pisa
Stazione Leopolda

http://www.leopolda.it/architettura.php

Wide Angle II

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先日フルサイズのカメラに EF-S 10-22mm を装着する話を書いたが、せっかくなのでこれで撮った Times Square の様子を紹介しておこう。
春先は天候が崩れやすく、ときには予想もつかないストームがやってくることもあるが、その翌日は台風一過のように抜けるような青空が広がる。
Times Square で写真を撮ることはほとんどないのだが、超広角の世界を楽しむにはちょうど良い、と青空の広がったとある春の日に撮ったものが以下の写真である。

写真を撮っていると、通行人が気を遣って目の前を避けてくれたり、立ち止まってくれることが多い。まあ見知らぬ人の写真に写りたくないという人も中にはいるだろう。
僕が撮っているときもカメラの前を迂回してくれる人がいたのだが、これだけ広角だとどんなによけてもたいてい写真に収まっている。

それでも好意は無駄にしてはいけないと、「Thank you」と声をかけるようにしている。



※ EOS 1Ds MarkIII + EF-S 10-22mm



※ EOS 1Ds MarkIII + EF-S 10-22mm


それにしても、なんと New York の空の狭いことよ。

Wide Angle

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※ 1Ds MarkIII + EF-S 10-22mm

年中アメリカに仕事でやってくるフォトグラファ仲間の K さんからから教わって、EF-S 10-22mmにプチ改造を加え 1Ds MarkIII に装着してみた。レンズの機構上、EF-S 対応カメラでない場合 10mm 域から使用することはできないが、12mm ぐらいから物理的に使用できる。
とはいうものの実際に使ってみると周辺は激しく流れ、さらにケラレも発生する。が、使ってみるとこの画角はやはり面白い。

上の写真は Times Square で撮ったものだが、Avenue がまるで広場を撮ったのではないかというぐらい広く見える。New York に来たことがある人なら感覚的に違いがわかるだろう。
ともすればキワモノっぽい風景になってしまうのだが、こんな風に人間の目とは違って見える日常を写真に収めることが個人的には好きなので、これからもちょくちょく試してみたい。

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