
さて前回のブログ更新からしばらく間が空いてしまったので、久しぶりに近況など。
今冬の NY は例年にもまして降雪量が多く、ほぼ毎週のように雪かきに追われていたのだが、長く厳しい冬も今週になって文字通り雪解けモードとなった。
Sidewalk にはまだ積み上げた雪 ( というか氷の固まり ) が多少残ってはいるものの、暖かいこの気温が続けばすぐに解けてなくなるだろう。
厳しい冬の間、ずっと PS3 の Black Ops ばかり遊んでいたわけではなくて、この時期おきまりの税の申告も無事済ませた。
とはいっても毎年、税の還付があるので後回しというよりは率先してやるのだが、それでもこの時期は世の中 Tax return を行うとあって会計事務所はどこも大忙しで、僕がここ10年以上使っている会計事務所もなかなか予約が取りにくい。
今年は早めに手続きを開始したこともあり、連邦政府 ( Federal )、それに NY 州と NJ 州に対する申告は2月頭に完了。あとは還付金が指定した銀行口座に振り込まれるのを待つだけである。特に今年は Federal からの還付金がかなりの金額になったので今から還付を心待ちにしている。
まとまった入ってくる還付金は、ほとんど手をつけず毎年貯金に回すことが多いのだけれど、今年はそうもいかなさそうだ。
先に書いたように厳しい寒さは大分ゆるんできたこともあり、いよいよ外に出る機会も増える。暖かくなれば去年買ったロードバイクで遠出でも、と思っていたのだが実は先月このバイクが自宅から盗まれてしまった。
僕が住んでいるアパートメントは5ユニットしかなく、お互い顔見知りなのだがどうやら外部から侵入した輩が地下のストレージエリアに保管していたバイクを持って行ってしまった。
もちろんオートロックのアパートなので stranger がそう簡単に建物内に入ることは不可能なはず。他の住人にも聞いたがバイクが無くなったと気がついた日とその前日にレストラン等からデリバリーを頼んだ人もおらず、住人たちと 「 いったいどうやって侵入したのか 」 と気味悪がっていたのだった。
当然のことながらバイクも犯人も見つからず、警察に届けても探してくれ訳ではないしと届け出もせず泣き寝入りせざるを得なかった。
それから一週間後の平日のとある夜。その日は仕事だったのだが、前日に降った雪のせいで通りを挟んで向こう側のブロックが停電となり、そのため Con Edison がやってきてうちの駐車場の前の道を掘り返していた。そのためクルマが出せず家から仕事をしていたのだった。
夜も更けて、まさに丑三つ時のころ、僕はたまたま日本と電話会議をしていた。そのため自宅とはいえテレビもミュートしてその電話会議に出ていたのだが、ふと階下から足音が聞こえてきた。
うちはアパートメントビルなので深夜に帰宅する人も決して珍しいことではないのだが、皆が寝静まったこの時間だと三階にいても外から建物に入ってくる際のドアの開閉の音が聞こえるものだ。
ところがこの日は外部から入ってきた際の音が聞こえず、下から足音だけが聞こえてきた。アパート内の各ユニットの扉も鉄製なのでよほど静かに扉を閉めない限り、その開閉の音もこの時間であれば聞こえてくるはずだが、それも聞こえない。つまり建物内の住人が下から上に上がってくるわけでもなく、また外から入ってきた訳でもないことになる。
電話会議のヘッドセットをつけたまま急いで部屋の明かりを消し ( 階段の照明が消えている場合、ドアの隙間から僕の部屋のあかりが漏れるため )、忍び足でドアに近づきのぞき穴から廊下を見てみると、やはり階段の照明は消えている ( 小さなアパートなので住人の誰かが帰宅時に消すこともあり、決して珍しくはないのだが )。なのではっきりとは見えないのだが、人影が二階から上がり、僕の部屋の前を通り過ぎさらに上に上がっていくのが確認できた。
僕のアパートは三階建てで僕が三階に住んでいるのでこの上にはもちろん住人がいない。
そのまま聞き耳を立てていると屋上に抜ける扉をそっと開け、閉める音がした。
正直怖かったが、同僚に連絡をとって事情を説明し、電話会議を抜け出し、おそるおそる部屋から出てみた。
侵入者は屋上に出て行ったことが音で確認できたので僕も後をつけそのまま上に上がり、そおっと扉を開いてみた。
すると僕がいるのに気がつかないのか、僕に背を向けるようにして5メートルほど先に黒ずくめの男がいた。
一瞬このままタックルでもしてやろうかと思ったが、銃やナイフなどの武器を持っていることも考えられるのでひとまず扉を閉め、今度は一階に向かい、アパート住人の中でも割と仲の良い友人を起こすことにした。彼は一人暮らしで迷惑をかけるのが彼だけなのと、体育の教師なので何かあった際にやはり頼りになる。
呼び鈴を鳴らすとこの友人もかなり警戒していたようで 「誰だっ 」とドア越しに尋ねてきたがそれが僕だとわかると扉を開けてくれた。
寝起きで裸で出てきた彼も、事情を聞くと慌てて服をまとい、その場で 911 ( NYPD ) に電話をかけた。僕はその間にまた屋上に向かい、侵入者が屋上にいるかどうかを確認し、ついでに landlord にも電話した。こんな時間だが娘さんが起きていて、父親である landlord を起こしてくれたようだ。
程なく NYPD が到着し、屋上に出てみるとどうやらパトカーの到着を察知したらしく、そこにはペイントスプレーが2本落ちていた。警官が持っていたライトで照らすとどうやらあちこちに落書きもしていったようだ。
おそらく屋上づたいに別のビルから渡ってきて、その前の週に僕のバイクを盗んだようにいったん地下まで降り物色したあげく、さらに別のビルに飛び移って逃げたようだ。
結局警察は落書きを写真に撮り ( 前科がある場合、その落書きパターンとシグネチャーから犯人が割り出せるのだそうだが ) 帰って行った。
翌朝 Landlord はボルト錠を屋上に取り付けたのは言うまでもない。おそらく僕のバイクを盗んだのと同一グループに違いない。
話はこれだけでおわらず、$1000以上もしたロードバイクに続き、今度はもう一台持っていたマウンテンバイクが最初の盗難からきっちり二週間後にまた盗まれた。このときは近所のジムに行っていた時で、歩道にある自転車置き場にロックしてあったものが盗まれた。( なので犯人は別だろう )
さすがに二週間という短い期間に二台も自転車を盗まれると僕でもへこむ。
せっかくまとまってた金額の税金が還付されるというのに、今年はすでに使い道が決まってしまった。
まあこれも景気の悪い NY を象徴するような話である。
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