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2002年09月03日

まぐろの照り焼き丼

予想以上のうまさ

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シンプルな作りながら、味付けが決め手のまぐろ照り焼き丼。

当然、この店の存在を教えてくれた友人と最初に行ったのだが、この友人は日本人ではないのでさすがに寿司を食べると言っても寿司三昧ではなんだろうと、もう一人前はマグロの照り焼き丼をオーダーしたのだった。照り焼きという味付けはアメリカでも「テリヤキ」としてかなり広く知られて、かなりの人気を集めているが実は日本の照り焼きとはかなり味付けが違う ( 大きなスーパーなどでは照り焼きソースをボトルで売っていて、グリルした料理の上にかけて食べられるようになっている )。料理が出てくるまではアメリカ版テリヤキまぐろが出て来るものとてっきり思っていたのに、実際に出てきたのは照り焼きだったのでびっくり ( しつこいようだが、日本食レストランのキッチンは日本人以外の人が働いていることが多く、カツ丼やウナギ、天ぷらなどは味が違うのだ。なので照り焼きもテリヤキで出すところが多いのだ )。

写真の通り、どんぶりに炊きたてのふっくらしたご飯が盛られ、その上にステーキとも見て取れる厚切りのマグロ。その上には大根おろしといくらが添えられ、見た目のバランスもなかなか良い。

一口食べてみると、絶妙な照り焼きの醤油と甘辛さで食が進む。どんぶりってご飯が多くて食べ盛りを過ぎた世代としては全部食べるのが苦しいくらいなのだが、照り焼きながらあっさりとしていてあっという間に平らげてしまった。

メニューにはこのまぐろの他、鶏なども選べた気がする。値段も控えめなのでこれをこの店のお勧めメニューとして紹介したい。

コストパフォーマンス : 5

おまけ。酢レンコン。

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まぐろの照り焼き丼についてきた。

尋ねたわけではないけれど、これもきっと手製に違いないと思われる酢レンコン。まぐろの照り焼き丼についてきた。
レンコンの甘みとわずかな酸味が食欲を増進させられる。歯ごたえもしゃきっとしていて、まぐろ丼ぶりの柔らかい食感を一層際だたせてくれる。

突き出しとは別にこういったところもちゃんと準備してあって関心してしまう。客の数が少ないから、細かい配慮も行き届くという一面もあるけれど、その分手間もコストもかかってしまうわけだ。一日当たりの客数が少ないのにそれぞれに合わせた小鉢など、こちらがうれしくなってしまう。もっとたくさんの人に知られて欲しいな、いう気持ち半分、そっとしておきたいな、という気持ち半分、なんとなくわかってもらえるだろうか。

コストパフォーマンス : 4

2002年08月29日

寿司

寿司シェフは最近東京から越してきたばかりだとか・・・

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Sushi 一人前。

日本食レストランといえば、まずは寿司 ( といいつつ、そういう認識を日本人から改めないと、いつまで経っても日本食 = 寿司 と思われてしまうのだが )。アメリカではいろいろなユニークな寿司が生まれて、日本食レストランの中にも採用しているところが多く、ここもいくつかメニューに見えたが、まずはオーソドックスな寿司一人前を注文してみた。

確か注文したのはデラックス版ではないので、特に変わった点、たとえば豪華さなどはないのだが、寿司を口にした時の感じは「きっちり」。僕はかつて生の魚介類を食べると蕁麻疹がでることがあったので、あまり寿司には詳しくないのだが、このきっちりと握られた寿司というのは日本人がやっている日本食でないと食べられないことが多い。韓国料理や中華料理のレストランで寿司を出すところもあるのだが、そういうところの寿司は具が大きくて豪華に見える反面、どこかルーズな歯ごたえというか食感を受けることが多い。
ここもそうなんだけど、日本食レストランで粉から溶いてつくる以外のわさびを使っているところを見かけたことがない。本物の入手は難しいと思うが、せめてチューブ入りのわさびでも使えば、だいぶあのツンとした辛さの度合いが違うと思うのだが。ちなみに寿司にわさびが付いているのはアメリカならではですね。

一人前としては結構腹一杯になる。これはデラックスも挑戦する価値ありそう。

コストパフォーマンス : 4

ついでにここのみそ汁もおいしかったので紹介しておこう。

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珍しく、みそ汁の紹介も。

ディナーの一品にそれぞれついてくるみそ汁だが、これも家庭風でおいしかった。
多くの日本食レストランのみそ汁ってインスタントか、もしくは作り置きしていて煮すぎてしょっぱくなっていたり、具はなにもなかったりすることが多いんだが ( 高級日本食レストランではちゃんと作っていると思うが )、ここのは家庭風というか田舎風のダシの利いたおいしいみそ汁だった。

たかがみそ汁、と客をなめてはいかん。ちゃんとみそ汁の味1つ、具1つ見ているんだぞ、ということの証明。

コストパフォーマンス : 5

2002年08月24日

突き出し

突き出しも楽しみの1つ。

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New Yorkの日本食レストランにしては珍しく、いかめしの突き出しだ。

本来ヨシュランでは突き出し単独で紹介することは無いのだが、ここにもこのレストランのこだわりがあったので、こちらもつい紹介してあげたくなってしまうのだ。

僕が滅多に行かないような超高級日本食レストランならば、きっと凝ったつくりの突き出しや前菜が食べられるのだろうけれど、( 言っちゃあなんだが ) ここ Brooklyn でそれも僕らが気軽に食べられるような日本食レストランできちんとした突き出しが出るとは思っていなかった。出るのはたいていわずかばかりの海藻サラダだったり、切り干し大根だったりして、いつも「まあこんなもんだろうな」ぐらいにしか意識しない食べ物だった。

ところがこの日は写真で紹介しているようなイカめしが出てきたのだ。中に入ってるのはもち米だろうか、もちもちした歯ごたえ、味付けもあっさりとしながら、口の中でうまみと甘みが調和している。
一緒に行った友達 ( 非日本人 ) もおそるおそる口にしていたが、おいしいと言って平らげていた。

この Gingko Leaf にはこの後も何回も行ったがそのたびに出てくる突き出しは工夫されていて、しかも珍しいものを出してくれるので小さな楽しみになっている。ここにもキッチンのこだわりが感じられる。

他人ごとながら心配してしまうのは、これが突き出しで出ると前菜を頼む人が減っちゃうんじゃないかってこと。

サービス : 5

2002年08月22日

おまけ

のっけから妙なものの紹介だが・・・

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なんてことはない徳利と枝豆の写真だが・・・

日本酒の種類が豊富なのもこのレストランの特徴で、この日は店員さんの勧めで純米吟醸酒の中から1つ選んだ。
すると「おつまみにどうぞ」と枝豆も持ってきてくれた。どこの日本食レストランでも最近は枝豆がメニューに載っているがもちろん有料だ。その後何度かこのレストランに行ってアルコールを頼んだのだが、そのたびにちょっとしたおつまみをつけてくれた ( 枝豆が一番多いが )。

おそらく冷凍の枝豆をここで茹でているだけだとは思うが、それでも枝豆には天然塩のような粒が大きく堅めの塩がちらっとふってあったりするあたり、細かいところで他の店との差を感じる。

値段は無いのでコストパフォーマンスというよりサービスの観点で rating させてもらった。
サービス : 5

The Gingko Leaf

ランプの数はその度合いの強さを示す

店名 The Gingko Leaf

住所 788 A Union
Brooklyn, NY 11215
電話番号 (718) 399-9876
その他 Brooklyn 区 Park Slope エリア
定休日は不明、金曜日のラストオーダーはPM10:00ぐらいだったかな。メールでの連絡も可。
gingko21@aol.com

僕が住んでいる Queens 区の隣にあってこれまであまり足を踏み入れることの無かった Brooklyn だがこのレストランをきっかけにいろいろなところをまわるようになった。僕の住所なんかほとんど Queens の中では Brooklyn との境界近くなので、考えてみれば Manhattan に行くより気軽に行ける距離だったのだ。ただし Queens と Brooklyn を結ぶ地下鉄はあまりないので、ほとんどの人はいったん Manhattan に出なくてはならない。そうなるとものすごく時間がかかり、結果として「遠いところ」になってしまうのだ。が車なら Brooklyn Queens Expressway ( 通称 BQE ) に乗って5分もすれば Brooklyn に入っていく。
ある日 Brooklyn に住む友達 ( イタリア人フォトグラファー ) から「そういえばうちの近くに日本式のカフェがあるよ」と聞いた。それはたまたまコーヒーの話になって、イタリアのエスプレッソの入れ方を聞いていたときに、僕が日本の喫茶店によくあったサイフォン式のコーヒーの説明をしているときにその友達が教えてくれたのだった。
近所に日本のカフェがあってそこではそうやってコーヒーを客に出してくれる、そう聞いてはちょっと行って見ねばならない、ということで訪ねたのがここ、The Gingko Leaf だった。
場所は Brooklyn の Park Slope。ここは Brooklyn Heights とともに Brooklyn の中で高級なエリアとして有名だ。Manhattan から Brooklyn にはいってすぐのエリアで通勤・通学に便利な上、使える地下鉄も10 ライン近くにのぼる。今回紹介する The Gingko Leaf はこの一角にあった。

行ってみるとどうやらカフェではなく、日本食レストランに模様替えしていて ( その後オーナーと話す機会があったのだが、今年の春に改装した際にレストランへ変えたのだそうだ )、コーヒーを飲みに来たのだけれど、それならそれで料理を食べてみようということになった。

その結果・・・僕にとっては New York で一番気に入っている日本食レストランになった。

寿司はもちろんのこと、キッチンから運ばれてくる料理も手作りで細かいところまで配慮が行き届いている。味付けもとてもオーソドックスな日本風。アメリカ風になった日本食料理を悪いと行っているわけではないが、ここのはあくまで日本の材料と味付けにこだわっている感じ ( 多くの日本食レストランでは寿司カウンタに日本人寿司シェフがいるものの、奥のキッチン - かつ丼やてんぷらなど寿司以外の料理を作る場合キッチンで作られる - は日本人以外の人たちがやっているので、一口食べただけでその違いがわかるのだ。たとえばあるレストランではかつ丼に青のりがかかっていた )。またここの店員も皆サービスが丁寧で、とても感じがいい。なので ( 自分勝手だが ) ちょっと他人には教えたくないレストランでもある。

ちなみに店名になっている Gingko という言葉だが、これれっきとした英単語で、日本語での意味は「いちょう」である。なんでも日本語のいちょう ( 銀杏 ) の音読み「ぎんきょう」から英語に取り入れられたものだとか。知ってた? ( 僕は知らなかった )。

■Canon Powershot G2にて撮影

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店の外観。

店の名前である銀杏がかたどられたイルミネーションが目印。

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こちらは店内。

店奥から入り口に向けて撮った写真。レストランの入り口あたりには日本的なもの、たとえば食器、湯飲み、お香などを陳列販売するエリアがあり、その奥にテーブル席、寿司カウンタがある。
天井、照明も一工夫され、店主のこだわりが感じられる ( New York でレストランやカフェに行き、内装はなかなかいいのに天井がどこも全く同じ白かグレーのものだったりことによく気づく )。照明も竹か針金のフレームに和紙がはりつけられ、それ自体が銀杏の葉の形になっている。

さらにその奥にあるのは、下の写真のもの。

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日本食レストランにしては珍しく中庭 ( Patio ) がここにはあるのだ。
天気の良い日はオープンエアで食事やお茶を楽しめる。